皆様こんにちは。
毎年開催され、名称が「Watches & Wonders Geneva」に変更された時計の祭典SIHHでしたが、
今年の開催中止が決定し、2020年の時計業界に衝撃が走りました。
時計愛好家の皆様は、新作の発表はどうなるのかと、ヤキモキしている事かと思います。
気になる新作の情報ですが、同時に気になるのも生産終了品の情報。
特に気になるブランドとしてはROLEXとPATEK PHILIPPEであるのはいわずもがな。
グランドコンプリケーションのなかでは名機「5004」の後継機種の永久カレンダー搭載スプリットセコンドクロノグラフの5204R-001が生産終了となりました。
また大物の生産終了品では「本黒七宝文字盤」を採用し話題となった
永久カレンダー搭載ミニット・リピーターの「5374P-001」やスプリットセコンドクロノグラフ「5370P-001」といった
ブラックエナメル文字盤2モデルもディスコンとなりました。
個人的にはスプリットセコンドクロノグラフ「5370P-001」は非常に魅力的なモデルだと思っていて、
カレンダー機能のないシンプルなスプリットセコンドクロノグラフモデルというパテックのコレクションの中でも珍しいモデルであります。
ダイヤルデザインも秀逸でブラックエナメルダイヤルに植字のブレゲインデックス、仕上げの良いリーフ針という仕様で往年のパテックファンの方々にも好感度の高いモデルでした。
永久カレンダーですと「5327J-001」と「5327R-001」が揃って生産終了となりました。
他にも「5496R・5496P」「5159J・5159R・5159G」とセンター秒針の永久カレンダーモデルがごっそり生産終了となりました。
今後真新しいデザインで生まれ変わるのか気になるところです。
そして今年最も衝撃的なディスコンモデルはやはりコレでしょうか。
超がつく大人気モデルのノーチラスから白文字盤「5711/1A-011」が生産終了です。
ブラックブルー文字盤程の人気・プレミア価格では無いのですが白文字盤も入手困難モデルである事は変わりません。
今後ブラックブルー文字盤以外のカラーが追加されるのか、またはモデルチェンジをするのか価格相場を含め、ますます目が離せないモデルであると言えるでしょう。
個人的に気になったモデルとしては2017年の発表から僅か3年数で生産が終了となりました「5960/01G-001」
5960/1G-001の生産終了によりアニュアルカレンダー搭載クロノグラフモデルである「5960」は
ダイヤモンドのついた「5961」を除くと次世代モデルの「5905」シリーズに移行した形となりました。
2006年に5960シリーズが発表された当初は賛否があったデザインも
今ではすっかり定着した感じも致します。
丁度いいサイズ感とモダンなデザイン、日常使いし易いコンプリケーションが好評なモデルでした。
今後は42㎜サイズとスクエアのプッシャーが特徴的な「5905」がどの様なラインナップとなっていくのか注目です。
商品は「こちら」からご覧になれます。
その他話題にあがったモデルですと新型のラウンドケースではない旧型レクタンケースの「Twenty~4」です。
こちらのモデルもステンレスケース4本・金無垢ケース4本と全てのバリエーションがディスコンとなりました。
時刻合わせが面倒に感じる方や長い爪の女性には丁度良いクォーツ式で当店も多くのお客様にお求め頂きました。
ブレスレットのようにお使い頂ける特徴的なレクタン型のデザインは女性の為につくられたシリーズとして
1999年の発表から長い期間親しまれたモデルでした。
ステンレスモデルに関してはパテックとしてはエントリーしやすい価格帯ですので、ご自身へのご褒美としてお求めになるケースだけでなく
パートナーへの贈り物としても非常に人気の高いモデルでホリデーシーズンには欠かせないモデルであっただけに個人的には残念な生産終了となりました。
2018年に発表された新型のラウンドケースの自動巻きモデルが主流となり
レディースモデルを充実させていくのでしょうが旧型同様に定着できるのか今後が楽しみです。
「Twenty~4」商品ページは「こちら」から
この他にもカラトラバ「6006G-001」が2017年の発表から僅か3年で生産終了となりました。
他にもレディースのアクアノート・ルーチェが生産終了となりじつに様々なモデルが
カタログから姿を消しました。
レディースのカラトラバも「4897」が揃って生産終了となりレディースモデルはこれまでのモデルを一掃するかのような生産終了の数です。
各メーカーとも近年レディースモデルに力を入れておりパテック・フィリップも例外なく力を入れてきておりますので,、
今後クオーツモデルでの新作があるのか、機械式時計のバリエーションを増やしていくのか気になるところです。
今年のパテック・フィリップは30以上のモデルが廃盤となりました。
永久カレンダーモデルとレディースモデルが特に生産終了品が数多く出ておりますので、
2020年はこのあたりの新作豊富にでるのではないか?という声や
昨年生産終了が多かったカラトラバが新たに生まれ変わるのではないか?という噂も耳に致します。
今はあれこれ想像を膨らませ時計選びができる時期ですので非常に悩ましい時期かと思います。
これから発表になるであろう新作に妄想を膨らませ、すでに生産終了になったモデルも含めて
ご自身にとって最良の一本をお選びするお手伝いをさせていただきたいと思っております。
スタッフ一同皆様のご来店を心からお待ちしております。