時計業界とティファニー

2020年04月24日

当ブログをご覧の皆様こんにちは。

先日ブログでもご紹介いたしましたが、パテック・フィリップ、ロレックス、チューダー、シャネル、ショパールが“バーゼルワールド”を離脱
さらにはLVMHグループの離脱も表明されました。

また、最初に離脱を表明した5ブランドは、FHH(高級時計財団)と共同で来年時計フェアを開催することを発表。
FHHが主催母体の「Watches & Wonders Geneva(旧SIHH)」とはまた違うイベントという形で開催するのか、共同で開催することになるのか、今後の動向が気になるところです。

「Watches & Wonders Geneva(旧SIHH)」に関しては、中止になったイベントの代わりに、オンラインプラットフォームが開設されます。
プラットフォームは明日【4月25日(土)】よりアクセスが可能です。

また、これに伴いランゲ&ゾーネが明日待望の新作発表を行います。

どんな新作が発表されるのか待ち遠しいです。

これまでクォーツショックやETA問題など様々な要因によって「時計の在り方」がたびたび変容してきた歴史がございますが、
今回コロナウイルスによってまた時計業界そのものに大きな変革が起きていることは間違いございません。

奇しくも、今回のこのバーゼルワールドをめぐる騒動によって、また以前のように時計ブランドが一堂に会した大規模イベントが開催されることも考えられます。

さて、皆様は昨年11月にも、時計業界に衝撃が走ったニュースがあったことを覚えていらっしゃいますでしょうか。

ウブロやタグ・ホイヤーが属する世界最大級の高級ブランドの複合企業体“LVMH”が、アメリカの宝飾ブランド“ティファニー”を1兆7600億円で買収したニュースです。

なぜティファニーが買収されたことで時計業界に衝撃が走るのか、パテック・フィリップやロレックスがお好きな方ですと、すぐに理由が思い浮かんだことかと思います。

機械式時計を語る上で外せないのが、異なった2つのブランドの名前がつく「Wネーム」の時計。
有名宝飾ブランドはもちろん、ドミノピザやコカ・コーラなどの身近なメーカーまで、時計ブランドとコラボしてWネームの時計を発表しています。

様々なブランドにWネームの時計は存在していますが、中でもパテック・フィリップとティファニーの関係性は特別なものです。

1851年よりティファニーのブティックで、パテック・フィリップの腕時計の販売が行われていたことがあり、その背景から160年以上たった今でも、パテック・フィリップが唯一Wネームの使用を許可していたのが「ティファニー」でした。

現在ではティファニーの店舗で取り扱いはされていませんが、ホームページからちょっとした名残のようなものを垣間見ることができます。
https://www.tiffany.co.jp/watches/shop/patek-philippe-tiffany/

また、現在ではロレックスが他のブランドのWネームの時計を扱うことが無くなったロレックスですが、1990年代中頃まで、ティファニーとのWネームの時計が人気のスポーツモデルを中心に展開されていました。
いつかまたロレックスとティファニーのWネームの時計が見れるのではないかと、夢に見ていた方も多いことでしょう。

今回ティファニーがLVMHの傘下に加わったことにより、パテック・フィリップとロレックスで今後ティファニーとのWネームの時計が新たに発表されることはなくなってしまったように思います。
元々希少価値が高く人気だった2ブランドのティファニーとのWネームの時計ですが、今後さらにプレミア品として扱われていくのではないでしょうか。

しかしながら、この出来事は悲しいことだけではございません。

LVMH傘下のウブロやルイ・ヴィトン、ブルガリなど、時計分野に関わらず、ティファニーとの新たなコラボを見ることができる可能性が生まれました。
個人的にはブルガリとティファニーの服飾品・宝飾品のコラボも見てみたいです。

現在GMTにはロレックスとティファニーのWネームの時計がございますので、ご紹介したいと思います。

ロレックス オイスターパーペチュアルデイト 15210 ティファニーダイヤル N番


https://www.gmt-j.com/item/3717009489367

12時に日付が瞬間的に変わる「デイトジャスト」機構をはじめ、堅牢な耐久性を誇る「オイスターケース」、高い精度を誇る自動巻き「パーペチュアル」機構を搭載したロレックスの王道モデル、「オイスターパーペチュアルデイト」のティファニーのWネーム
こちらの15210は1990年頃~2006年頃の間に製造されています。

シリアルのN番からわかるように、この個体は1991年頃に製造された個体です。
先ほど述べたロレックスとティファニーのコラボがみられた年代と合致しています。

 

付属品は内外箱・国際保証書・冊子・タグが付属。

ティファニーブルーの外箱がコラボならではで趣深いです。

また希少なティファニーとのWネーム個体でありながら、裏蓋にはグリーンの保護シールが残っているコンディションの良い商品になります。
年式上極薄の擦れ傷がございますが、このような状態の良いWネームの個体は今後いつ入荷できるかわかりません。

今後さらに希少価値が上昇していくことが見込まれる時計ですので、ぜひこの機会にご検討ください。

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