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本日はフランクミューラーの代表作の一つである「マスターバンカー」が発表された
90年代のケースサイズで2種入荷したので紹介させていただきます。
フランクミュラー ラウンド マスターバンカー ハバナ 3802MB HV
まずは機能の紹介ですが、12時位置と6時位置のインダイヤルで第二時間帯、
第三時間帯を表示することで合計3か国の時間が一度に確認できるというもので、
「マスターバンカー」の名の通り
ニューヨーク、ロンドンそして東京の世界三大証券取引所にセットして使用するなんて使い方もクールですが、
このモデルは他のGMT機能の時計と異なり、分単位の設定ができるので
時差3時間30分のインドの時間に合わせるなんて事もできてしまいます。
そして気になるのがリューズ1本でどう3つの時計を合わせるのか、ですが
リューズを一段引いた状態で上に回すと12時、下に回すと6時位置の時計が剣回しでき、
もう一段引いてセンターを合わせます。
制作期間に2年を費やしフランクミューラー氏も後に最も思い入れのある1本として語ったといわれるモデルです。
1本目の「3802MB HV」ですが最近でめっきり見かけなくなったラウンドケースのモデルで、
しかも36mmというケースサイズが特徴です。
所謂「初期フランク」の一本でパテックフィリップへのオマージュでもあるオフィサータイプのラグなども魅力です。
そしてダイヤルは1920年代のキューバをイメージした「ハバナ」クサビ型インデックスにシンプルな夜光のアラビアがヴインテージライクでカッコ良いです。
またフランクではあまり採用されないバックスケルトンもポイントです。
2本目はこちら
フランク・ミュラー マスターバンカー 2852MB
フランクミューラーといえばこの「トノーカーベックス」に
シルバーギョウシェのダイヤルがど真ん中のデザインです。
メンズの「トノーカーベックス」のサイズ展開のなかでは
最小になる43x31mmの「2852」ケースは90年代から採用されており
ベースの「2851」を量産用にモディファイさせたブランド初期の雰囲気を感じられるケースです。
ケースの厚も次に大きいサイズの「5850」と比べても、2mm近く薄いのも上品で
個人的には「トノーカーベックス」のなかで一番好きなケースです。
今回入荷の個体は保証書日付が2009年になっていますが、
この頃ですと時計のトレンドはデカ厚が定着していたので
「2852」での流通はほとんどなかったと思われます。
そういう意味では貴重な1本といえます。
今回紹介した2本は近年の大ヒットシリーズ「ヴァンガード」コレクションとは
またイメージの違うブランド初期の作品という事で紹介させていただきました。
ご愛読ありがとうございました。