レトログラード機構の魅力

2020年06月23日

GMTブログを御覧の皆様こんにちは。
店舗スタッフの髙橋です。

先日関東もついに梅雨入りを迎え、むしむしとした嫌~な気候が続いております。
気圧や温度の急激な変化で、体調を崩されませんよう、お気をつけください。

さて、私事ではございますが、現在気になっている時計が一本あります。
ジェラルド・ジェンタの「レトロファンタジー」です。
当店でも過去に取り扱いがありました。


※現在は品切れの状態でございます。

有名なディズニーのキャラクターを文字盤のデザインに使用した、レトログラード機構の時計です。

高級時計ブランドの中で唯一ディズニーのキャラクター使用を許可されているそうです。
ミッキーの手が針になっているのがおわかりになりますでしょうか。

こちらは分を表しており、ミッキーの手が60に達するとジャンピングして0に戻り、また動き始めます。
6時位置の数字は時間を表しています。
このように反復運動を行って、時刻やカレンダーなどを表示する機能を「レトログラード」と呼びます。

レトログラード機構は、60から0に戻る際にラグが発生してしまうため、針を迅速かつ正確に帰零させる技術が必要になります。
もともとは懐中時計に用いられていた技術ですが、19世紀に入り正確性が求められるようになってからはなかなか姿を見かけることはなくなってしまったようです。
しかし1990年代からは、ピエール・クンツという時計師の力により、再興されてきています。

・・・

ここからは、当店に現在ございますレトログラード機構を搭載した時計をご紹介いたします。

LONGINES マスターコレクション レトログラード L2.715.4.71.3

こちらの時計は、12時位置に曜日、左側は24時間表示、右側には日付、
6時位置は秒のレトログラード機構が搭載されております。

これだけの複雑機構を備えておりながらも、お値段は280,000円(6/19時のお値段です)と、
他の複雑機構を備えた時計と比べるとかなりリーズナブルなお値段です。

細かくギョーシェされた文字盤・ローマンインデックス・クラシカルなアラビアフォント・ブルースティール針と、
エレガントな要素がたくさん詰まった素敵な時計です。

BLANCPAIN ブランパン ヴィルレ ウルトラスリム レトログラード 4063-1460-55

こちらはブランパンのラグジュアリーモデル「ヴィルレ ウルトラスリム」。
一見シンプルな時計に見えますが、実は複雑機構を備えている時計です。

6時位置の秒針がレトログラード機構になっています。0秒から30秒までを示しております。
(裏側から、ブランパンのムーブメントを見ることができないのは残念です・・・)

シェルの文字盤に細やかなダイヤがセッティングされており、主張しすぎないローマンインデックスに、
シックな雰囲気を持つリーフ針が相まって、高級感を演出しています。

イエローゴールドのケースとも色の相性が抜群です。

・・・

レトログラード機構は、帰零する瞬間をついつい見たくなります。
お腕元でその機構をご覧になるのも楽しいかもしれません。

今回ご紹介させていただきました時計の他にも、レトログラード機構を搭載した時計はございます。
ぜひ、ご興味がございましたらHP・店頭でお時計を御覧ください!

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