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カラトラバはスタンダードモデルでありながら、パテックフィリップを象徴するカラトラバ十字の名前を冠している、いわばパテックフィリップの顔ともいえる時計です。
カラトラバシリーズはラウンド型のシンプルな時計に与えられたシリーズ名です。
そのゆえに、本当にシンプルなデザインのドレスウォッチがメインとなっています。
(パイロットウォッチ5524G等の例外はありますが)
今日は、そのカラトラバから少し変わったモデルをご案内いたします。
PATEK PHILIPPE カラトラバ 5117J-001
https://www.gmt-j.com/item/3717007710555
ケース形状で目を引くのが、クルー・ド・パリのベゼルとリューズの上下に張り出したリューズガードです。
クルー・ド・パリのベゼルはパリの石畳をイメージし、職人が手作業で彫金を施す、とても印象的なデザインですが、Ref.5119が生産終了になり現行モデルにはない意匠となっています。
そしてリューズガードですが、もともとカラトラバで採用していたモデルは少ないのですが、こちらのRef.5117は生産終了しており、同時期に発売されていたRef.5107やその後継機であるRef5127もすでに生産終了しこちらも現行モデルでは存在しない意匠になっています。
文字盤はカレンダー付のセンターセコンドの3針とインデックスはローマ数字になっており、他のどのモデルにもない雰囲気を持っています。
ローマ数字のインデックスは、ほかのカラトラバでも採用されていますが、センター3針となると極端に少なくなっています。
Ref.3802等で先例がありますが、ケース形状は5119等に通じるシンプルなデザインでリューズガードを持つボリュームある曲線的なケースでの採用は、このモデルくらいではないでしょうか。
ケース径も37mmあり独特な存在感を放ちます。
同様にリューズガードを持ったカラトラバをもう一本ご紹介いたします。
PATEK PHILIPPE カラトラバ 5107/1J-001
https://www.gmt-j.com/item/3717009494170
前述のRef5117と同時期に販売されていたRef.5107です。
Ref.5117とは異なりスムースなベゼルにアプライトのインデックスと、非常にカラトラバらしいデザインを持つ時計です。
また、リューズガードがありますが、受ける印象は異なり、かなり柔らかいイメージです。
こちらはブレスレットタイプの希少なモデルです。
ブレスレットは中側のパーツが緩やかに波打つ柔らかいデザインで、とても個性的ですが奇抜ではなく、とても柔らかいやさしいデザインです。
リューズガードが付くと、スポーティーなイメージを受けることが多いのですが、この時計は全体的にとても柔らかく優雅な印象があります。
現行モデルにはない特徴を持った、スペシャルなモデルたちです。
柔らかな曲線を描くケースの魅力を是非ご体感ください。