その始まりは複雑機構から

2021年05月08日

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本日ご紹介の商品はこちらです。

フランク・ミュラー ラウンド 7000CCS3645 ラウンド バーティカルクロノ

フランクミュラーというと、ブランドの始まりとも言えるトノウカーベックスのような樽型のケースや、レクタンギュラーケースのモデルを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

現在では、全体の生産数としてもそのような形が多いかと思います。

しかしながら、自身の名を冠したブランドを創設する1992年以前は、ラウンド型ケースの腕時計を主として製作していました。

元々は独立時計師として、様々な複雑機構を腕時計に載せることを得意とし、芸術的な側面、また技術者としての側面、どちらでも非常に高い評価を得ていた背景があります。

今回紹介のモデルも、その片鱗を見ることができるのではないでしょうか。

一目見ただけで、そのデザインの独自性を感じられるのもフランクミュラーの魅力の1つですが、こちらはバーティカルクロノグラフと呼ばれるモデルです。

クロノグラフ機構には、通常何分経過したか、また何時間経過したかを示す積算計が付いています。
そのインダイヤルを垂直に(バーティカルに)置いていることが名前の由来です。

タグホイヤーのホイヤー01も同じく縦置きですすが、より多くの機能を搭載しているのがこのモデルの優れた点。

特徴的なダイヤルを見ますと、渦を巻いているが速度を計測するタキメーター、円周の赤字のものが光と音の速度差を元に2点間の距離を測るテレメーター、この2つが備わっています。

このモデルが1940年代のパイロットウォッチをイメージして作ったことから、軍事目的として使われていたテレメーターを使用しているのでしょう。

メカニックなデザインも好印象で、それでいて収まりの良い絶妙なバランス感覚は、どこか複雑機構に特化したフランクミュラーらしさを感じます。

その他のディテールも見てみます。

インデックスの夜光塗料のふっくらとした載せ方も、ヴィンテージライクで良い点です。

プッシュボタンとケースのデザインもクラシカルで、36mmという大きさもベストサイズではないでしょうか。

複雑時計を得意とする「Master of Complications」の文字もしっかりと刻印されています。

フランクミュラーの中でもこのような少し前のモデルは密かに人気が高く、流通量も限られていますので、在庫のある今ぜひお早めにご検討ください!

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