急な木枯らしが冬の訪れを告げ、慌てて厚手のコートに袖を通す日々が続いております。
皆様も、季節の変わり目、どうぞご自愛くださいませ。
さて、こうして季節が巡るように、私どもの店でも日々多くのお客様との出会いがございます。
時計という「時を刻むもの」を通じて、お客様の大切な瞬間に立ち会えることは、この仕事の大きな喜びです。
今回ご紹介するのは、まさにそうした「特別な出会い」という言葉がふさわしい、歴史とロマンに溢れたモデルです。
OMEGA オメガ スピードマスター プロフェッショナル Cal.321 39.7mm 311.30.40.30.01.001
この一本にまつわる、お客様との忘れられないエピソードがございます。
◆「腕が細い」という、切実な悩み
以前、お客様より「昨今の“デカ厚”ブームでケース径が40mmを超える時計が増えているが、自分は腕が細いため、どうも時計が浮いてしまう」というご相談をいただいたことがございます。
確かに、時計が似合うかどうかは、腕の細さという「数字」だけではなく、最終的には「デザインと全体のバランス」です。
例えば、ロレックスのGMTマスターⅡはケース径40mmですが、角の張ったケース仕上げやベゼルの凹凸により、表記サイズ以上にボリューミーに見えることもあります。
ご自身の腕元にしっくりとくる、まさに「ジャストサイズ」の一本を真剣に探していらっしゃる。
そのお気持ちに応えたい一心で、私どもからご提案させていただいたのが、このスピードマスター Cal.321でした。
◆39.7mmという「絶妙な答え」
型番の表記は便宜上40mmとされていますが、このモデルの厳密なケース径は39.7mm。
このわずかな差、そして何より、ころんと丸みを帯びた優美なフォルムが、腕元での圧倒的な「収まりの良さ」を生み出します。
お客様に実際にお試しいただくと、その手首に吸い付くようなフィット感に、まず納得されたご様子でした。
さらに、このモデルの装着感を決定づけているのが、通称「キャタピラブレスレット」と呼ばれる、細かいコマが連なったしなやかなブレスレットです。
現行モデルとは一線を画す、しっとりとした着け心地は、まさにこのモデルならではのものです。
◆サイズを超えた「物語」という価値
しかし、私どもがこの一本をお勧めした理由は「サイズ感」だけではありません。
この時計には、それを超える「物語」が宿っています。
このモデルは、1964年に発表されたスピードマスターの第三世代「Ref.105.003」のオマージュ。
そして、その心臓部には、伝説の手巻きクロノグラフ「Cal.321」が搭載されているのです。
Cal.321は、アポロ計画において唯一NASAの過酷なテストに合格し、アメリカ初の宇宙遊泳でも着用された、まさに歴史的な名機。
お客様には、サファイアクリスタルのスケルトンバックから覗く、特別な18Kセドナゴールドコーティングが施された美しい機構をご覧いただきました。
この伝説を当時の仕様に沿って現代に再構築するため、オメガが構想から実に2年以上の歳月をかけたという背景をお伝えすると、深く頷いていらっしゃいました。
サイズ感というお悩みから始まった時計探しが、最終的にはこの時計が持つ「歴史とロマン」への深い共感へと繋がっていく。
その瞬間に立ち会えたことは、私どもにとっても大きな喜びです。
いかがでしたでしょうか。
今回のお客様のように、「自分にちょうど良いサイズの時計を探している」というお悩みをお持ちの方は少なくありません。
スピードマスター Cal.321 は、そんな方の腕元にも自然に溶け込み、歴史とロマンを感じさせてくれる一本です。
もしサイズ選びで迷われた際には、ぜひお気軽にご相談ください。
お客様に“ぴったりの一本”をご提案できるよう、心を込めてお手伝いいたします。
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OMEGA オメガ スピードマスター プロフェッショナル Cal.321 39.7mm 311.30.40.30.01.001
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