パネライの文脈から逸脱した一本 ルミノール ダイヤモンドコレクション PAM00130

2021年05月07日

本日も当ブログをご覧くださいましてありがとうございます。

今回はこちらの時計を紹介いたします。

OFFICINE PANERAI オフィチーネ パネライ ルミノール ダイヤモンドコレクション PAM00130

こちらは2002年に100本限定で販売されたスペシャルエディションです。

スペシャルエディションは通常のモデルと異なり販売数が非常に少なく嗜好性が強い傾向にあり、特にパネライがヴァンドームグループ(現リシュモン)入りした1997年から2000年前後のスペシャルエディションは、パネライマニアのみならず腕時計マニアからも高く評価されているものが数多くあります。

例えばロレックスムーブメントを搭載した1997年のPAM00021や、プラチナケースにジャガールクルトベースのムーブメントを搭載した2004年のPAM00198などがありますが、それらの多くは当時高級ラインとされていたラジオミールでした。

今回ご紹介するPAM00130は当時少ないルミノールのスペシャルエディションであり、軍用時計の流れを守り続けるパネライにおいて希少なダイヤモデルになります。

その特別感は価格にも現れており、例えばロレックスデイトナ116503と、そのダイヤインデックスモデルである116503Gの定価差は20万円ほどですが、PAM00130の当時の定価はステンレス素材にも関わらず300万円以上ですので、いかにも特別なモデルであるということを主張しています。

また、多くが300M防水,少なくとも100M防水以上がほとんどのルミノールシリーズにおいて、このPAM00130はわずか30M防水であり、他のモデルのようなタフな扱いをしてはいけません、と暗に言われているかのようです。

この無骨さと繊細さを併せ持つ独特の雰囲気は、ルミノールダイヤモンドコレクションのみが持つ魅力でしょう。

パネライマニアの方に是非手に取っていただきたい一本です。

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