2007年に発表され僅かな期間のみ製作されたRM004。
リシャール・ミル初期モデルの中でも人気が高く大変希少なモデルで総生産本数もごく僅かな為なかなか実物を見る機会の少ないモデルです。
リシャール ミル RM004 V2 Ti フェリペマッサ チタン
https://www.gmt-j.com/item/3717003304710
ブランドアンバサダーをつとめるF1ドライバーのフェリペ・マッサ限定として2009年にピンクゴールドケース、チタンケースで限定モデルを発表しました。
PGで25本、今回ご紹介するチタンに至っては更に希少で、なんと世界限定5本のみ。
日本正規での入荷はたったの1本とただでさえ希少なRM004の中でも特別なモデルである事がおわかりいただけるかと思います。
ケースはパネライのケース製造で有名な「ドンツェ・ボーム」社製。(現在のモデルは自社でのケース製造を行っています)
素材には軽量で強度が高く耐食性に優れたグレード5のチタンを使用し、加工が非常に難しい素材をこれ以上無い程のケースに仕上げています。
インナーベゼルにはフェリペ・マッサの当時の所属チームであるフェラーリを連想する赤とマッサの母国ブラジルのイエローを採用しています。
RM004は当初チタン製の地板でしたが後にカーボンナノファイバー製の地板に変更されRM004-V2となりました。
ムーヴメントはオーデマ・ピゲの超複雑機構製作で有名な「ルノー・エ・パピ」社製。
複雑機構の代表格であるラトラパンテと呼ばれるスプリットセコンドクロノグラフを搭載。
10時~11時位置にパワーリザーブインジケーター。
1時~2時位置にトルクインジケーターという香箱からの力の量を表します。
4時位置にはオーデマピゲのコンセプトモデル等でも見られるファンクションセレクターがありルノー・エ・パピのムーヴメントである事がひと目でお分かり頂けます。
6時位置にはスモール・セコンド。
8時~9時位置には30分積算計を配置しております。
これでもかと機能が付いておりますがバランスが良い為まとまった顔立ちをしています。
裏からはPVD加工された漆黒の地板に1つ1つ手作業で磨きあげられたチタン製の格パーツが輝きまさに小宇宙のよう。
繊細にして美しいムーヴメントは凄みを感じさせます。パテックやランゲのクラシックな表現とは真逆の現代的なアプローチですが、とても美しく思わず見入ってしまいます。
リシャール・ミルの中でもスプリットセコンドクロノグラフを搭載するモデルは数える程度です。その殆どがトゥールビヨンが載っておりルノー・エ・パピ製ムーヴメントを搭載したモデルを購入しようとすると今や目が点になる様な価格ばかりです。(もちろんそういった事は気にされない方々がご購入されるのでしょうが…。)
今回ご紹介したRM004も金額はそれなりにはりますが現行のトゥールビヨンモデルや11番辺りを検討された場合かなり良い選択肢となるのではないでしょうか。
是非一度ご覧になって下さい。