いつも当ブログをいつもご覧いただきありがとうございます。
新型コロナウイルスが時計業界に与えた影響でも印象的なのが、当ブログでも話題にしました
「バーゼルワールド」の延期そしてロレックスをはじめとする多くのブランドの撤退報道でした。
本来であれば4月30日から5月6日まで開催が予定されていたので、丁度今週から始まっていたと思うと残念ですが、今は事態の終息を祈るばかりです。
ロレックスも4月30日にオフィシャルHPで新作発表を行うという話があったのですが、
最新の情報ではそれも見送りになっていて新作発表自体白紙のようです。
さて、本来であれば今週発表されたであろうロレックスの新作ですが、本命として考えられていたのがサブマリーナデイト「116610LN」のモデルチェンジで、
キャリバーが現行の「Cal3135」から約70時間パワーリザーブの「Cal.3235」への変更となる
「126610LN」の発表ではないか、でした。
そして、意見が別れたのがグリーンベゼルの「LV」がこのタイミングでディスコンになってしまうか否や、でした。
ここで本日の本題ですが、上記のサブマリーナ等のスポーツモデルのリファレンス番号の最後にある
「LN」とか「LV」のアルファベットって何の略?というお話です。
このアルファベットはベゼルの色を表現しているわけですが、略にされている言語はフランス語です。
まず「LN」ですが
「L」=「Lunette(ベゼル)」
「N」=「Noir(黒)」
の略です。
そして「LV」は色が変わるので末尾のアルファベットも変わり
「V」=「Vert(緑)」
となります。
コンビモデルの「116613」でも同様に「LB 」が
「B」=「Bleu(青)」
となります。
現行サブマリーナの在庫状況は「こちら」から
只、このベゼルを意味する「L」ですが2色使いベゼルのGMTマスターでは使われていません
さらに色を1文字で表現しなくなり1色につき2文字使うことになります。
「126710」だと「BLRO」と「BLNR」がありますが
「BL」=「Bleu(青)」
「RO」=「Rouge(赤)」
「NR」=「Noir(黒)」
の組み合わせですが、この先現在存在しない「126710」の黒ベゼルが発表されるとなれば先代「116710」と同様に「LN」になるかと思われます、ややこしいですが…
そしてコンビ、ローズゴールドモデルの「CHNR」の「CH」ですが
「CH」=「Chocolat(チョコレート)」
になります。あれ?茶色は「Brun」にならないのか、と疑問は残ります…
現行GMTマスターの在庫状況は「こちら」
次はデイトナですが、ブラックのセラミックベゼルのモデルのみが「LN」が付きます。
ブラウンベゼルのプラチナモデルは無印ですが、それまでプラチナのデイトナがなかった事で(超激レアモデル「16516」は別とします)
プラチナベゼルのモデルが存在しないので差別化の必要がないからでしょうか。
現行デイトナの在庫状況は「こちら」から
このリファレンスの最後にアルファベットを使いベゼルの色を表現した最初のモデルは何かというと…
2003年リリースのアルミベゼル時代の初代グリーンベゼルの「サブマリーナー デイト 16610LV グリーンベゼル」でした。
このように時計の型番にも色々と意味があって解読するのも中々面白いものです。
ご愛読ありがとうございました。