ＧＭＴブログをご覧の皆様こんにちは。
店舗スタッフの上原です。
本日ご紹介する時計は時計界の頂点と呼び声名高いパテックフィリップより、もはや芸術品の域に達している「グランドコンプリケーション 5271Ｐ-001」をご紹介いたします。
パテックフィリップの永久カレンダークロノグラフの歴史は1941年に発表されたref.1518からスタートし、1951年から35年の長きに渡って製作されたref.2499。
そして1986年発表のref.3970、2004年発表のref.5970と次々とバトンを渡していき、今回ご紹介する個体の系列となるref.5270シリーズは2011年からスタートしています。
いずれのシリーズも長い期間パテックフィリップのアイコンとして、成功者の証であり続けました。
時計のオークションの歴史のレコードホルダーを常に塗り替え続け、パテックフィリップだけがパテックフィリップを超えていく状態です。
ロックミュージシャンのエリック・クラプトンが所有していたref.2499プラチナモデルが1989年のパテックフィリップ創業150周年記念オークションでCHF24万(約2,736万円)だったのが2012年のオークションでは約14倍となるCHF344万(約3億9千万円)で落札されたのは、エリック・クラプトンが所有していたこともありますが、
世界に2個しか現存しないと言われている希少性の高さ、そしてパテックフィリップの永久カレンダークロノグラフという歴然たる血統があったからだと思います。
そんな資産価値の高さも誇るパテックフィリップの永久カレンダークロノグラフの顔立ちを見ていきましょう。
やはり時計の頂点ともいうべき品格の高さ。
一つ一つのインダイアルが美しくバランスを取って配置されており、真円のケースとウイングレットラグの対照的なデザインも美しくまとまっています。
計58個のバケットダイヤがプラチナのケースを美しく彩っています。
ここで比較のためにref.5971P-001と顔立ちを比較してみましょう。
「パテックフィリップ グランドコンプリケーション 5971P-001」
1世代の違いですがこうやって見比べると数々の違いが見て取れます。
まずはインダイアルの位置、5271のほうが少し6時寄りに設定され、12時側の余白を多くとっています。
インダイアルの目盛りはレイルウェイになり、ダイアル周囲のタキメーターのレイルウェイは1列から2列に。
さらに30分計に配置されていた閏年表記は4時半位置の小窓に表記されるようになり、スモールセコンドに配置されていた24時間表記は7時半位置の小窓でデイ・ナイト表記で確認ができるようになりました。
全体的に視認性とバランスが向上したデザインに進化しています。
バケットダイヤはインデックスからラグ部分に移動し、43個から58個に数が増えました。
ケース自体の大きさは40ｍｍから1ｍｍ大きい41ｍｍに仕様変更されております。
スケルトンバックの裏からは完全自社生産ムーブメントの「CH 29-535 PS Q」をご覧いただくことができます。
圧巻の肉抜きにより、本当に立体感のある美しいムーブメント。
当店のサイトからは実際にテンプが動く様子をご確認いただけます。
これも5971のケースバックと比較していただくと
「パテックフィリップ グランドコンプリケーション 5971P-001」
テンプ受けの形状など、よりエッジの立った形状に変更されていることが見て取れます。
グランドコンプリケーションウォッチとして最終となるヌーベルレマニア社製「Cal.CH27-70Q」に対してのパテックフィリップなりの美意識からの回答は、それをも凌ぐ美しさで返ってきたようです。
保証書を含む付属品も全て揃っております。
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written by GMT
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