こんにちは、GMTの高橋です。
今回は【PATEK PHILIPPE アニュアルカレンダークロノグラフ Ref.5960】を
ご紹介します。
まずこのモデルの最大の特徴は、2006年に発表された完全自社製自動巻き
クロノグラフキャリバー「Cal.CH28-520」にあります。
パテックのお家芸とも呼べる「アニュアルカレンダー」に高機能なクロノグラフを
組み合わせたムーブメントです。
「アニュアルカレンダー」機構についてはまた別の機会に触れるとして、
今回はこのモデルに搭載される、クロノグラフについてご紹介していきましょう。
このムーブメントのクロノグラフの特徴は『垂直クラッチ』であることに加え、
【フライバック機能】が搭載されていることにあります。
これまでクロノグラフの機構として多く用いられてきたのが水平クラッチという
システムで、水平に配された歯車がクロノグラフの作動に合わせてかみ合うもので
その際に歯車同士の歯が当たり、それによる針飛びが避けられないのが弱点でした。
これに対し『垂直クラッチ』はその名の通り、垂直に配された歯車がクロノグラフの
作動に合わせて歯車同士が面で触れるので、針飛びしづらく、さらに摩擦も少ないので
摩耗も抑えられるといわれています。
摩耗が抑えられたことにより、クロノグラフの連続長時間作動が可能となり、
結果このモデルには秒針がなく、クロノセンター針が時計の秒針を兼ねるという
画期的な発想を実現可能にしました。
さらに魅力的なのが【フライバック機能】です。
フライバック機能とは、クロノグラフ作動中にリセットボタンを押すことで、
クロノ針が瞬時にリセットされ、ゼロから再スタートするというものです。
通常クロノグラフの再スタートには、①ストップ→②リセット→③スタートと、
3つの操作が必要になりますが、フライバック機能はこれをリセットボタンを
押すだけと、一つの操作で済ませることができるます。
これにより、クロノグラフによるより正確な連続測定が可能になったといわれています。
実際にクロノグラフによる連続測定を行うかどうかというよりは、一つ上の機能を
搭載したクロノグラフであることに惹かれるのは私だけでしょうか?
残念ながら2014年に全てのプラチナ、ゴールドモデルが生産終了となり、今では
お探しも難しいモデルとなってしまいました。
そんな中、当店ではこの素晴らしいムーブメントを搭載した「Ref.5960」を複数本
ご用意しております。
まずはこちら【Ref.5960P-001】
2006年に上記ムーブメントの発表に合わせ、発売された光沢のあるグレー文字盤
(アンスラサイト)が美しい、Ref.5960を代表するダイヤルバリエーションです。
ケースの素材にプラチナを用いているので、ケースの6時位置には最高級の素材を記す
ダイヤモンドのセッティングが見られます。
次に【Ref.5960P-015】
こちらは2010年にバリエーションに追加された、鮮やかな青が目を引く美麗な
ブルー文字盤です。プラチナケースにパテックが得意とする色であるブルーの
色鮮やかさをご堪能いただけます。
さらにもう1本は【Ref.5960R-010】
2012年発表のモデルで、待望のローズゴールドケースに艶っぽいオパーリンブラックの
文字盤を配した高級感あふれる1本です。
数あるバリエーションの中からあなた好みの「Ref.5960」を是非お探しになってみては
いかがでしょうか?
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