わたくし、最近ショウケースのガラス越しに、よく目が合う時計がいるんです。並み居るイケメン・イケジョ時計に埋め尽くされた当店のショウケースですが、時々いるのです。「あら、あなた私のタイプです♡」という時計が。
本日ご紹介したい時計はこちら。
カルティエ サントス ガルベ XL W20098D6
https://www.gmt-j.com/item/3717004385671
カルティエの名作「サントス ガルベ」です。
サントス誕生の歴史は本格紳士腕時計誕生の歴史です。
紳士用の時計と言えば「懐中時計」だった時代に、3代目ルイ・カルティエは大富豪のブラジル人飛行家アルベルト・サントス・デュモンの「飛行中にもっと容易に時間を確認できる時計はないものか」という相談を受け、カルティエがデザインイメージを、そして後にジャガールクルトを設立するエドモント・ジャガーがムーブメントを開発する事によって1904年にサントスを誕生させました。
写真を見ると、確かに当時の飛行機を操縦中に、懐中時計で時間を確認することは、大揺れの電車内で、ポケットからスマホを取ろうと吊革から手を離すくらいデンジャラスです。電車内でしたらちょっとロックンロール踊ってしまうくらいで済むかもしれませんが、サントス・デュモンにとっては命を懸けた計測だったのかもしれません。
革ベルトの付いた四角い文字盤のサントスは当時はとても斬新で、サントス・デュモンのエキサイティングな飛行ニュースと共に注目を浴びたことでしょう。文字盤の分目盛り部分には、「レイルウェイ」と呼ばれる細かな線で繋いだ二重の線が施され、5分おきに目盛りを太線にすることによって時刻が見やすくなっています。
もともと飛行機を傷つけないように、ケースのエッジが丸みを帯びていましたが、サントスガルベは「Galbee」というだけあって、より「rounded=丸みを帯びて」います。そしてもう一つ大きな特徴は、風防を囲むベゼルに付けられた8個のビス。これは飛行機組み立てに使われるリベットから着想を得ていると言われており、ブレスレットにもこのデザインが取り入れられています。
当時の飛行機とデザインは全く異なりますが、現在のコックピットの窓のようにも見えませんか。
ステンレス時計ですが、絶妙な重量感としっとり手首に馴染む質感、鏡面のベゼルと、ヘアライン仕上げのケースとブレスレットが、カジュアルな装いもラグジュアリーに格上げし、ビジネスシーンにも上品にマッチします。
誕生から100年以上経つサントスですが、個性的な特徴を保ちながらカルティエのアイコンモデルに君臨し続けています。
世の中には数え切れないほどの高級腕時計が存在しますが、歴史、ストーリー、オリジナリティーを兼ね備え、ステンレス製でありながら、数十年~百年経ってもフェィスやブレスレットを見ただけで「それ」と分かるモデルはそう多くはないと思います。
サントスは、時計好き・飛行機好きの私にとりまして魅力倍増モデルなのです。
こちらのモデルは2016年に生産終了しており、今後の入荷本数は多くございません。
ご購入をご検討されている方はこの機会をお見逃しなく。
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