「クロノグラフの時計ってカッコイイですよね。
ー何のための機能で、どう使うのか知らないけど」
て方いませんか?
一言でクロノグラフと言いますが、「何を計測できるのか」はベゼルや文字盤などに表示されたメーターの種類によって異なります。
①タキメーター
速度を計測できる。
クロノ(ストップウォッチ)をスタートさせ、1キロ移動時にストップさせる。その時クロノ針が示す目盛りがその時の平均時速となる。
ロレックス デイトナ 116520 ホワイト(中古)
②テレメーター
光と音の速度差を利用して距離を割り出すことができる。
例えば雷が ピカッと光ったらクロノスタート。追ってゴロゴロと雷鳴が聞こえたらクロノストップ。この時クロノ針が示す数値で、そこから雷が鳴っている地点までの距離を算出できる。
タグホイヤー カレラ Cal.18 クロノグラフ テレメーター グラスボックス 39mm CAR221A.FC6353
③パルスメーター
脈拍数を測ることができる。
クロノをスタートさせ、目盛りに基準値として示された脈拍数(BASE 30 PULSATIONSとか GRADUATED FOR 15 PULSATIONS などと表示されています)をカウントした時にクロノストップ。その時クロノ針が示す数値が1分間の脈拍数となる。
ボールウォッチ トレインマスター パルスメーター CM1010D-SJ-WH
※参考画像
その他デシマルメーター(10進法)などもありますが、これらの日常的に使わないであろう機能はもともとは近代的な計器がなかった戦時中に活躍したもので、テレメーターとタキメーターの両方が採用された「タキテレ」と呼ばれるものもあります。現在は機能よりそのデザイン性がより重要視されています。
確かにメーターがあることによってスポーティーになったり、メーターのデザインによってアンティークに見えたりしますよね。
さて、今回ご紹介のロンジン ヘリテージ タキメーター クロノグラフ L2.781.4.13.2は、1832年創業のロンジンが、2012年に創業180周年記念モデルとして発表したモデルで、名前の通りタキメータークロノグラフ機能が付いています。
ロンジン ヘリテージ タキメーター クロノグラフ L2.781.4.13.2(中古)
青と赤で色分けされたタキメーターで、100mもしくは1km走行した時の平均速度を計測することができます。
文字盤は清潔感のあるホワイトラッカー・ポーセリン仕上げ、個性的なアラビア数字のインデックスにブルースチールのブレゲ針が、繊細かつインテリな雰囲気を醸し出しています。
ムーヴメントはETA A08L01、振動数:毎時28,800回、パワーリザーブ:54時間で、シースルーバックからは、クロノグラフのスタート/ストップ/リセットの操作感が滑らかでタイムラグも少ないとされるコラムホイールを見ることができます。
普段使わないかもしれないクロノグラフですが、その時計の顔であり個性です。
ピンとくる顔を見つけたらそれは運命の一本かもしれませんよ。