近年のパネライは過去の歴史を踏まえながらケースデザイン、ムーブメント、細かいディテールなど工夫を凝らしモデル展開をしています。
その中でもヴィンテージデザインのモデルの完成度は非常に高く雰囲気も抜群にかっこいいです。
一方でレギュラーモデルの向上によりスペシャルエディションモデルの特別感が以前に比べ薄れてしまったと思うのはわたしだけでしょうか。
そこで今回は毎年楽しみにしていた頃を思い出し、現在GMTにて販売中のSE(スペシャルエディションモデル)をご紹介させて頂きます。(2004年~2008年迄)
スペシャルエディションとは?ですが、毎年リリースされるエントリーモデルとは別にコレクター志向が強く、販売本数も少ない特別なモデルの事です。
【PAM00232】
2006年のスペシャルエディションモデル 世界限定1938本
1938年のデザインを復刻し、2針でタバコダイヤルにゴールドハンド(金針)、ベルトはフィッシュテール仕様で特別感もあり1938年頃を彷彿させるデザイン、コレクター心を擽る一本です。
また、PAM00021によく似たデザインになっています。
PAM00021は1997年パネライがヴァンドームグループ(現リシュモン)に移行し新生パネライとしてスタートした最初のスペシャルエディションモデルです。
ロレックスムーブを搭載している為、パネライユーザーに留まらずロレックスファンも魅了されるスペシャルモデルです。
今回ご紹介しているPAM00232の個体の状態、条件は大変よく付属品も全て揃っています。
通常カーフベルトにフィッシュテールですが、今回こちらは新品状態で付属しています。
現在はバックル仕様になっていてパネライオリジナルのアリゲーターストラップが付いている為、ヴィンテージ調の中に高級感も漂います。
保証書の発行日付けも2014年と大変新しいです。
ほぼ未使用状態でしたが、薄らスレがございましたので当店提携先にてライトポリッシュ(軽い仕上げ)をしています。
ライトポリッシュの為、外装コンディションは限りなくオリジナルの状態に近いです。
少し前にGMTで大変珍しいPAM00232の取り扱いがございました。
OORモデル【アウト・オブ・レンジ】です。
通常の限定生産外モデルで本数僅か40本と希少なナンバーです。
【PAM00249】
2006年のスペシャルエディションモデル
1936年イタリア海軍の第一潜水部隊の為にパネライが製造したモデルを再現しています。
特徴は何と言っても文字盤、通称 【ユニークダイヤル】または【カリフォルニア文字盤】です。
インデックスの上半分にローマ数字、下半分にアラビア数字を配した大変特徴的なデザインです。
青焼きされたブルースチールの針とダイヤルの相性もよく、風防はプレキシのドーム風防になっていて雰囲気が抜群です。
【ユニークダイヤル】ですが、アンティークファンの方はやはりロレックスを連想するデザインです。
1930年代にロレックスのダイヤル補修を行っていたカリフォルニアにある会社がデザインされたといわれています。
同年代にパネライはロレックスからムーブメントの供給をされていた背景も関係しパネライの【ユニークダイヤル】が誕生していると推測できます。
PAM00249発売以降、大変人気がある【ユニークダイヤル】はパネライの様々なスペシャルエディションモデルに使用されていきます。
【ユニークダイヤル】はパネライファンだけでなくロレックスをファンも魅了する特別なモデルになります。
遂には2012年にはPAM00249をベースに自社Cal.3000を搭載したPAM00424が発売、エントリーモデルから【ユニークダイヤル】が発表されました。
【PAM00217】
2005年のスペシャルエディションモデル 世界限定1000本
戦時中のオリジナルを彷彿させる1950ケースに47mmでレフトハンドにサファイアドーム風防と実にパネライらしい迫力があるモデルです。
2002年にリリースされているPAM00127のレフトハンド仕様と思いがちですがこちらのモデルは1940年代のデザインの復刻になる為、文字盤には1950の表記はなくマリーナーミリターレの表記があります、その他のディティールも違います。
パネライ歴代のミリターレモデルになります!検索してみてください。
5218-202/A(プレヴァンモデル)、 PAM00036(’98のSE)、PAM00082(’00のSE)、PAM00217(’05のSE)、PAM00339(’10のSE)、PAM00587(’14のSE)と特別な限定モデルが沢山あります。
【PAM00198】
2004年のスペシャルエディションモデル 世界限定50本
同年に発売されているPAM00190のプラチナ仕様です。
ジャガールクルト製のムーブメントを搭載、文字盤にパワーリザーブ表記はなく裏側のムーブメント部分に表示があります。
バックスケルトンになっている為、ムーブメントに施されたコート・ド・ジュネーブとペルラージュ仕上げが堪能できます。
現在では自社ムーブ製のロングリザーブモデルが沢山でていますが、2004年時点では自社ムーブメント製のロングリザーブモデルはありませんでした。
翌年のSIHHで皆さん馴染みのある1950ケースにCal.P2002を搭載したPAM00233が発表されます。
【PAM00028】
2009年 スペシャルエディションモデル 世界限定1000本
PAM00028のブログ記事はこちら
http://blog.gmt-j.com/gmtblog.php?itemid=4609
47mm ルミノールマリーナ1950の系譜のブログはこちら
http://blog.gmt-j.com/gmtblog.php?itemid=4613
1997~2007年はパネライが大きく飛躍し脚光を浴び、毎年発表されるスペシャルエディションモデルは現在より特別でありました。
そんなスペシャルエディションモデルをお客様の特別な1本にいかがでしょうか。
↓GMTの中古パネライ商品一覧↓
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