年始のご挨拶

2010年01月04日

A HAPPY NEW YEAR!!!
今年もよろしくお願いいたします。

私どもGMTは1月2日より営業を開始しております。
1月2日~31日まで『新春大SALE』という特別お値引きSALEを開催しております。
是非、この機会にご利用ください。

今年最初のブログで、ご紹介させていただきたい商品がございます。
フィリップ・デュフォー 『シンプリシティ』です。

私、今まで色々と超高級時計のムーヴメントを見てきましたが、
この時計はキてます。こんな仕上げはみたことが無いですね。
地板が真鍮ではなく、洋銀(ジャーマンシルバー)なのは他メーカーでも採用しておりますが、コート・ド・ジュネーブやペルラージュのクオリティが正直次元を超えています。
拡大鏡で確認するとより違いが分かりますが、印象としては、エングレーブの断面がより鋭利であり、輝きが違います。

大半のメーカーの仕上げは機械による磨きですが、フィリップ・デュフォーの時計は全てデュフォー氏本人の手作業による仕上げで、独自の『ジャンシャン』と呼ばれる木材の工具で丹念に磨き上げられるとのことです。
削りだしや磨きの作業そのものは、小指の爪ほどのパーツでさえも1週間から10日掛かるようです。
年間10数台しか製造出来ない理由が分かりますね。
また、他社の最近のムーヴメントは高級メーカーでも、職人の技術により、全体のバランスで調整される為、経年により、噛み合いの悪い所に関係する部品群が傷んでしまうので、その部品群をそっくり交換する。というメンテナンスを行うのが通例らしいのですが、シンプリシティでは、(というよりデュフォー氏の時計は全てでしょうけど)細かい歯車等の部品の削り出しから手作業で始めて、設計の型に合わせ、納得いくまで丹念に仕上げるそうなので、部品の噛み合いの悪さで各部が損耗する事はなく、結果として、機械が長持ちし、メンテナンスも容易になる。という事らしいです。
竜頭の巻上げも独特ですね。カチカチと少しノスタルジーを感じさせる心地の良い音が印象的です。コハゼが少し特殊になっていて、板バネを付けることによる強いテンションでしっかりとした巻き上げになっています。
他のメーカーでは見られない究極の1本です。是非ご興味のある方はご来店をお待ちしております。

さて、今年は数年前から大きく取り上げられておりました『2010年ETA問題』の年です。
ETAベースムーヴメントの他社への供給が縮小するというスイス時計メーカーにとって節目となる年になることでしょう。
すでに、近年各社マニュファクチュール化の動きが出ておりまして、特にパテック・フィリップやROLEXといったトップブランドもヒゲゼンマイの自社開発及び生産の基盤が出来ています。
一流メゾンにとっては想定の範囲内で、準備万端といったところでしょうか。

そういった状況から、今年のスイス時計界の動向が非常に気になります。
リリースされる新製品も各社かなり気合が入っているのではないでしょうか。
(既に、昨年中に先行的にパテックのレディースクロノグラフの情報も出ていますし、自社開発新型クロノグラフですが、どういう出来栄えになるのでしょうか・・・)

GMTにて、少しでも早く2010年新製品を皆様にご案内出来ますよう努力いたします。
乞うご期待くださいませ。

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