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先日、ROLEXの2021年新作が発表され話題を呼びました。
本日ご紹介する時計は、そのROLEXから【チェリーニ 5115/9 ブラック VIローマ】です。
こちらのチェリーニ、モデルとしてはスポーツラインに比べると定番ではないかもしれません。
ROLEXの”番外編”といったところでしょうか。
堅牢さや装着感、視認性といった実用性を重視するイメージの強いブランドですが、「美」に対する意識も非常に高いといえるでしょう。
「チェリーニ」というモデル名は、ルネサンス期のイタリアの芸術家ベンヴェヌート・チェリーニに敬意を表したロレックスが、その名を冠する時計を生み出したことが始まりです。
彫金・彫刻家のチェリーニ氏が手掛けた作品は、エレガントで美しい作風で知られていました。
ブランドの中でも知る人ぞ知ると言われるこちらのモデルライン。
ROLEXのスポーツラインは、ブランドの王冠マークとロゴの他にモデル名、さらにオイスターパーペチュアルやクロノメーターなど細かな文字が多く入っています。
一方、チェリーニは王冠マークとロゴ、モデル名のみが文字盤に入っていることが特徴です。
こちらの5115/9はブラックのシンプルな文字盤に、12時部分の王冠マークと6時部分のインデックスのローマ数字がアクセント。
他のインデックス部分はドロップ型になっており、シンプルな中に可愛らしさがプラスされているのもポイントです。
一見、ブラック一色の文字盤に見えますが、中央部分にはギョーシェ彫が施されており、光の加減で見え方が変わるところも非常に魅力的。
時計本体をよく見れば見るほど、細かな部分に意匠が散りばめられているので、持っているほど時計の魅力にはまっていってしまいそうです。
ケースサイズは32mm。
サイズ感としては元祖ドレスウォッチのパテック・フィリップ ref.96より一回り大きめで、現在の主流の腕時計のサイズとしては二回りほど小さめです。
男性が装着すると小ぶりな印象ですが、ドレスウォッチとして品のあるデザインが腕元を飾ってくれます。
32mmというケースサイズは、男性だけでなく女性にもとてもぴったりなサイズ感です。
実際に女性スタッフが着用してみたところ、時計本体が腕まわりからはみ出ることなくしっかりと収まりました。
腕元をしっかりと引き締めたい時、エレガンスさを兼ね備えたこちらの一本はピッタリと言えるでしょう。
チェリーニのコンセプトは「クラシシズムと不変のエレガンス」。
華やかで感性に訴えかけてくる美しさに満ちた意匠と、シンプルながらにも力強くきらめく個性は、破天荒で奔放な性格であったベンヴェヌート・チェリーニの名を冠するに相応しいといえます。
チェリーニはブランドより、「時の守護者」「偏在する時の贈り物」という称号を得ています。
現代の流行とは被らない、クラシカルで優美なデザイン性は歴史をしっかりと紡いでいます。
ぜひ過去のロマンに満ち溢れたROLEX チェリーニ 5115/9を腕元で試してみませんか。