当ブログをご覧の皆さまこんにちは。先日アメリカの公共放送(PBS)の鑑定番組で、 およそ50年前に345.97ドル(現在のレートで約3万8000円)で購入した時計が、「約40万ドル以上(現在のレートで約4400万円)」の価値があると鑑定され、話題になっていたニュースをご存じでしょうか。
番組に出演した元アメリカ空軍所属の男性が鑑定に出した時計は1975年に購入した『ロレックスのデイトナ』。
ロレックスファンの方々ならこれを聞いただけで、どんな特別な時計かお気づきになったはず。
男性が1975年に当時の軍の嗜好品販売店から手に入れたのは、【ロレックス デイトナ Ref.6263 ポールニューマン】。
ポールニューマンモデルはヴィンテージロレックスの中でも絶大な人気を誇り、希少価値が非常に高い時計の一つです。
鑑定に出されたRef.6263はプラスチック風防にブラックのプラスチックベゼル、白巻きダイヤルにパンダフェイスが魅力のモデル。
男性が購入した理由は「スキューバダイビングの時に使用したかったから」。ロレックスに詳しい方でしたら、「サブマリーナ―」などのダイバーズモデルをチョイスしていたでしょう。これが後の幸運につながるのですが…。
購入後デザインがあまりにもエレガントで美しかったため、男性は一度も着用することなく、時計と付属品一式(内外箱・保証書・冊子)、さらに購入時のレシートまで金庫にしまい保管しました。
手書きのレシートには購入価格の$345.97が記載されています。
当時の彼の月給が300~400ドルとのことでしたので、当時の彼の給料一か月分くらいの相場となっていますが、それでも今のデイトナの相場から考えると夢のような価格です。
時計の状態につきましては、金庫にしまい込んでいたというだけあり、動画で確認する限り文字盤の焼けもほぼない綺麗な状態のように見受けられました。
裏ぶたには当時の保護シールも劣化は見られるもののそのまま残っています。シールにはロレックスの王冠マークとリファレンスの6263の数字が確認でき、またクラスプには1971年製の「71」の刻印が見られました。
一緒に保管されていたペーパータイプの保証書は、モデル名・シリアル・購入店舗・購入日が一切記入されていないブランクの保証書。
保証書以外の付属品も劣化が見られず、非常に状態の良いものでした。
番組の鑑定士は時計や付属品の状態が新品同様であるという点から、「世界中を探してもこれ以上良い状態のポールニューマンモデルはないだろう」と述べ、最終的に50万~70万ドルの値打ちがあると判断。購入時より1000倍以上の価値を持った時計に、持ち主の男性があまりの驚きに地面に倒れ込んでいました。
男性がそのまま時計を持ち続けるのか、オークションに出すのか気になるところです。
もしオークションに出品されたら、番組で鑑定された価格よりも高い金額で落札されることになりそうな予感がします。
番組の全容はPBSの公式YouTubeチャンネルからご覧になることができます。ぜひ一度ご覧になってみてください。
こちらからご覧いただけます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=b9Y4bmbh1KY
ポールニューマンモデルというと、実際にポール・ニューマンが使用していたデイトナRef.6239が、2017年にオークションで約20億円で落札されたのはまだ記憶に新しいです。
この時計は1969年に公開されたポール・ニューマンが主演の映画『レーサー』の撮影時に、妻のジョアン・ウッドワードから贈られたといわれています。
裏ぶたには危険な自動車レースに挑むポールを気遣う「DRAIVE CAREFULLY ME(訳:気を付けて)」の文字。
ステンレスのベゼルに 白巻ダイヤルにパンダフェイスのデザインです。
彼が長年この時計を愛用するうちに、いつしか同じ型のデイトナ(Ref. 6239、6241、6262、6264、6240、6263、6265)は“ポールニューマンモデル”と呼ばれるようになりました。
ポールニューマンモデルの中でも、ベゼルがプラスチック製のものやステンレス製のもの、またダイヤルデザインも様々です。
その中でもポールが愛用していた時計と同じダイヤルデザインのものを“ポールニューマンダイヤル”と呼びます。ポールニューマンダイヤルはポールニューマンモデルの中にそれぞれ存在しています。
今回番組で鑑定されたのは型番、ベゼルは異なりますが、ダイヤルデザインはポールニューマンダイヤルです。
また現在当店にもポールニューマンモデルのご用意がございます。
【 ロレックス デイトナ 6239 ポールニューマン エキゾチックダイヤル 黒/赤巻き 】
https://www.gmt-j.com/item/3717007403075
こちらは実際にポール・ニューマンが着用していたのと同じRef.6239。ダイヤルデザインがポール・ニューマンが使用していたものの色違いです。
このポールニューマンのダイヤルのコンディションも、先ほどご紹介した番組の時計と同様に、夜光落ちも見られず非常に状態の良い珍しい個体となっています。
保証書はございませんが、内外箱と ブレスレット(FF571/78350)が付属いたします。
シリアル:20XXXXX (1960年後半頃の製造)
ポールニューマンダイヤルとシリアルナンバーの関係については、以前のブログでご紹介していますので、ぜひ合わせてご一読ください。
https://blog.gmt-j.com/gmtblog.php?itemid=5872
本日はポールニューマンモデルについてご紹介させていただきました。
Ref.6239はポールニューマンの中でも非常に希少価値が高く、世界におよそ2000本ほどしか流通していないとされています。
このように状態の良い個体をご案内できるのも今だけかもしれませんので、興味のある方はぜひ店頭でご覧になってください。お電話でのお問い合わせもお待ちしております。
今回ご紹介したポールニューマンモデルも今なら決算セール対象商品です。
2月16日(日)までお得なご優待チケットも配布中ですので、ぜひご検討ください。