語る時計のおもしろさ

2016年05月23日

誰もが憧れる定番品や、「ここにあるなんて思わなかった!」の激レア品が日々入荷されているGMTですが、実はこんな趣のあるアンティークのお品もご用意しています。

【PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ カラトラバ 2526J トロピカル】
https://www.gmt-j.com/item/3717001495533
PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ カラトラバ 2526J トロピカル

ヴィンテージパテックの最高峰ともいわれる「トロピカル」
パテックフィリップ社初の自動巻きキャリバー名機「Cal.12-600AT」を搭載。
1953年から60年頃のみの生産でイエローゴールド製は約2300本。

1953年、かつて懐中時計に用いられた陶製文字盤を敢えて腕時計である同モデルにあしらい、南国の陽射しにも褪色することなく、艶のあるアイボリーは当時のままの美しさです。
永い時を経てなお、生まれた時のままの姿を見せてくれる、味わい深い1本です。

また、これが中古品であるという事も、この作品に深みを加えています。

かつて誰かの手にあり、渡り流れて今ここにあり、こうしてご紹介している事もこの時計の持つご縁であり、それがやがてお客様の物語の一部になるかもしれません。

1950年代といえば、宇宙開発が進み、エリザベス女王が即位し、日本では東京タワーが建築され、世界中が若い夢を追っていた年代にPATEK PHILIPPEが社運をかけて生み出した「トロピカル」。
そのネジが巻かれるたびにみた誰かの夢を、この時計は担っているのです。

1本の時計に重なる人生を思うと、さらにこの時計をいとおしく思われるのではないでしょうか。

今わたしは、クオーツの便利な時計を使っておりますが、自分と一緒に生きている感覚をともなうゼンマイの魅力を知りはじめたところです。
こうした香しいお品に出会うと、時計という道楽は、かくも趣き深くおもしろいものかと更にしみじみ感じます。

また、ブランドの歴史や製造技術といった情報以上に多くを語りかけてくれる、こういう逸品をご案内できるのは販売員としての喜びでもあります。

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GMTに配属され、ひと月を迎える大坪と申します。
先輩方のように知識と経験をもって時計の魅力をお伝えできませんので、このような大味なタイトルと浅い内容ですが、今後はより深いご案内ができるよう努めてまいります。
竜頭を巻き、針が進むということにさえ感動している段階なので長い道のりになりそうですが、よろしくお願いいたします。

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