ムーブメントから観る、ロイヤルオーク エクストラシン

2021年08月15日

本日も当ブログをご覧くださいましてありがとうございます。
今回はこちらの時計を紹介いたします。

AUDEMARS PIGUET オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク エクストラシン 15202ST.OO.1240ST.01
AUDEMARS PIGUET オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク エクストラシン 15202ST.OO.1240ST.01

オーデマピゲのロイヤルオークと言えば『ラグジュアリースポーツウォッチ』と呼ばれるステンレス製高級時計の元祖として有名です。
そんなロイヤルオークの中でも、1972年の初代ロイヤルオークを復刻させたエクストラシンの存在感は、その価格を含め別格と言えるでしょう。

そのうえ、ロイヤルオーク生誕50周年となる2022年にはエクストラシンのモデルチェンジが明言され、相場は早くも1000万を超えるほどに注目が集まっております。

エクストラシンは現在も当時と同じく39mmのケース径に、ムーブメントもオリジナルと同じCal.2121を搭載しております。
今回は50年近い年月に渡りロイヤルオークを支えてきたCal.2121について紹介いたします。

Cal.2121は、ジャガールクルト製のCal.920をベースに製作されています。
Cal.920はジャガールクルトが所謂雲上ブランド向けに開発した薄型の高級ムーブメントであり、オーデマピゲをはじめ、パテックフィリップやヴァシュロンコンスタンタンでも採用されている傑作ムーブメントです。

Cal.2121にはセンターローターの自動巻ムーブメントにおける極北とも呼べる設計がなされており、その最たるものが、ローターに取り付けられたレールと、そのレールを支えるルビーベアリングです。
Cal.2121はローター芯部分のスペースが狭く、負担が掛かるローター芯が細くならざるを得ませんでした。
その負担を軽減するため、レールとルビーベアリングで大きなローターを支えることにより巻き上げ効率を確保することに成功しています。(ルビーベアリングはレールの下に隠れているため、通常見ることができません)

オーデマピゲはCal.920の権利をジャガールクルトより買い取り、現在は社内でCal.2121の製造が可能となっていますが、当初は地板の製造を複雑ムーブメント開発工房のルノーエパピに委託していたようで、その製造難度の高さが想像できます。
こういったエピソードからもオーデマピゲがCal.2121にこだわりを持っていたのが窺え、コストのかかるCal.2121を使い続けるエクストラシンはオーデマピゲにとって特別な位置付けのモデルであることがわかります。

現在当店では通常のステンレスのエクストラシン以外にも、 ロイヤルオーク エクストラシンを複数ご用意しております。
めったに見ることのできないレアなモデルもラインナップされていますので、是非ご覧くださいませ。

■ロイヤルオーク在庫はこちらから

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