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突然ですが、腕時計を購入するとき皆様はどのような基準で選んでいらっしゃいますか。
個人的な意見ではありますが”自分で使用する”という点では、「自分が一番気に入ったデザインであること」が何より大事だと思います。
流行や資産価値、モデルごとのもつ背景も判断基準として挙げられますが、何よりデザインが気に入らないと結局手放してしまうことになりかねません。
選択肢の幅で考えると、機械式時計は何十年と使い続けることができるものがどんどん増えていますので、
当店のような中古品も扱う店ではどのような基準で決めようか迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本日は、格好良さと希少価値に富んだ1本をご紹介いたします。
IWC インターナショナルウォッチカンパニー パイロットウォッチ マークXVI IW325516 日本限定350本
IWCの中でもシンプルなパイロットウォッチとして人気の高い「マークシリーズ」。
元々はイギリス空軍用の時計として作られましたが、後に民間用の時計として作られるようになったコレクションです。
初めて民間用として誕生した「マーク12」↓
1993年に誕生し、ケースサイズ36㎜と小ぶりな大きさもまた好印象です。
その後マーク15、16、17、と続き、最新モデルは18になります。
日本限定のこちらは、ちょうどマーク16(2006〜)と17(2012〜)の間にあたる2010年に生産されています。
この時期のモデルですと記憶にも新しく、懐かしさを感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
通常のマークシリーズは、アワーマーカーに視認性の高いアラビア数字が使われて来ましたが、その数字は良い意味でIWCらしいデザイン性を持たせすぎない印象があります。
現行モデルマーク18↓
しかし、ご紹介の日本限定モデルでは民間用のどれとも違うデザインが使われています。
丸みと太さがありながらも、所々シャープな形をしており、数字も縁取りされています。
また、通常は時計の上下が瞬時に分かるよう12時位置に△マークがありますが、このモデルではそれがありません。
その代わりにレイルウェイメモリが使われ、5分刻みに数字が書かれているので、むしろ視認性は高いように感じます。
スペード針というと先端がもう少しシャープなものが多いですが、こちらは太めでアラビア数字に良く合います。
実はこの針のデザインとレイルウェイは、マークシリーズ初代にあたるマーク9で採用されていたものです。
自国の限定モデルで初代を踏襲しているとは、大変栄誉に感じます。
ケースサイズは39mmと日本人の腕に程よくフィットし、当時作られていたマーク16と同じ大きさです。
限定モデルの多くが裏蓋に特別な刻印を施しますが、こちらももれなく「TRIBUTE TO JAPAN」という文字と日本列島を刻印。
着用時には見えない部分のこだわりも、時計を楽しむ上では欠かせません。
付属品も全て揃っており、11年前のちょうど同じ11月に販売された個体です。
現行モデルマーク18と比較してみました↓
350本限定生産ですが、革ベルトはそのうち200本とされています。
前回の入荷時には比較的早く販売となりましたので、気になる方は是非お早めにご検討ください!
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今回ご紹介した腕時計はこちら
IWC インターナショナルウォッチカンパニー パイロットウォッチ マークXVI IW325516 日本限定350本