いつもGMTブログをご覧いただきありがとうございます。
今年はあっという間に梅雨が過ぎ、夏本番といえる8月になりましたが大雨による被害も出ており、不安定な天候が特徴的な夏となりそうです。
みなさまどうぞ体調も含めお気をつけてお過ごしくださいませ。
本日はこちらの商品をご紹介いたします。
パテックフィリップ ノーチラス パワーリザーブ 3710/1A-001
ノーチラスといえば、5711シリーズが生産終了となりましたが次回作はいつになるのでしょうか。
一説によればパテック・フィリップとしては、他にも価値をおいているモデルがあるにもかかわらず、ノーチラスにあまりにも人気が偏りすぎてしまいその流れを変えたい意図があると言われています。
恒久的に無くなることは無いとは思いますが、万が一来年、再来年に発表が無ければ、節目となる誕生50周年の2026年がねらい年となりそうです。
本日ご紹介の「3710/1A-001」は、およそ1998年から2006年まで販売されていたモデルです。
初代ノーチラス(3700)と同じく42mmのジャンボサイズとなっており、パワーリザーブ表示が追加されました。
少し珍しい位置にインジケーターついており、その針も小ぶりでぽってりとしたデザインが可愛らしいです。
ローマ数字のアプライトインデックスも、ノーチラスとしては希少性が高くよりクラシカルな印象を受けます。
それだけでなく、使われているムーブメントが異なるため若干ベゼルの横幅が増しています。
▲3700
その理由として、初代では実用性を備えた薄型ムーブメントを社内で製造することが難しく、ルクルト製の「Cal.920」を改良した「Cal.28-255C」を載せており
このムーブメントを載せるにあたりサイズアップを余儀なくされ42mmとして誕生しました。
その後初代誕生から3年後となる1981年に「3800/1A」が誕生しムーブメントは「Cal.330 S C」に変更となり、カレンダーディスクを内側に寄せることでサイズダウンすることができました。
しかしながら、イタリアではジャンボサイズを求める声があり、それに伴って今回ご紹介の「3710/1A-001」が42mmとして製造されましたが、
その際にサイズダウンした3800と同じムーブメントを使用しているため、カレンダーディスクとのバランスを取るためにベゼルにあえて幅を持たせています。
当時使われていたムーブメントやケース・裏蓋・ベゼルの構造から、技術的に文字盤の配置とベゼルのバランスを取るためあえて幅を広くすることで調整しているようです。
細かいながらも、当時のこの時計に対するパテック・フィリップのこだわりを感じられる部分ではないでしょうか。
ノーチラスならではの厚みは損なわれておりませんので、装着感では期待を裏切りません。
こちらの商品の付属品は内外箱もついており、ケース形状をなるべくオリジナルに近い状態で保つためあえて磨きは行っておらず、大きく目立つ傷も見受けられませんので中古品の中でも非常におすすめの個体です。
ぜひ在庫のあるうちのご検討をお待ちしております。