今回は、GMTの撮影担当スタッフの私が長年愛用している腕時計を、思い出と共にご紹介させていただきます。
ご紹介するのは、数ある腕時計の中でも「大定番」と言われるこのモデル。
▼ROLEX ロレックス エクスプローラー I 114270
—憧れが現実に。人生の節目で手にした初めてのロレックス。
この時計を購入してから、早いもので18年ほどの月日が経ちました。
40代後半になった今でも、この時計を手にした日の高揚感は鮮明に覚えています。
当時は、自動巻きのオメガ スピードマスターを気に入って使っていました。
しかし、某人気ドラマでアイドルグループのメンバーが着けていたことや、アメカジブームの中でファッション上級者たちが腕にしていたことから、私の中で「ロレックス」というブランドへの憧れは日に日に大きくなっていきました。
社会人として経験を積み、ついに自分の手でロレックスを手に入れるチャンスが訪れた時、選んだモデルはやはりエクスプローラーI。
スピードマスターより少し小振りな36mmのケースでしたが、光を受けてキラキラと輝くアワーマーカーや針の美しさに、一瞬で心を奪われました。
—オンもオフも、毎日を共にした最高の相棒
手首周り約16cmの私にとって、36mmというケース径はまさにジャストフィット。
腕なじみが良く、仕事にもプライベートにも、文字通り毎日着けていました。
時計店のブログとして大きな声では言えませんが、実は最初の15年間、一度もオーバーホールに出さずに使い続けてしまいました。
(※時計の性能を維持するため、定期的なオーバーホールを強く推奨します!)
それでも、私のエクスプローラーは文句ひとつ言わず、正確に時を刻み続けてくれたのです。
—突然の故障。そして「キズも思い出」という選択。
そんなある日、リューズを回した瞬間に「カチッ」という嫌な感触が。
いくら回しても針が動かない…ついに相棒が動かなくなってしまった瞬間でした。
すぐに修理とオーバーホールを依頼し、幸いにも時計は再び元気に動き出してくれました。
その際、ケースやブレスレットの「磨き(ポリッシュ)」も提案されましたが、私はあえてそれを選びませんでした。
研磨によるケース痩せを懸念したこともありますが、何よりこれまで共に過ごしてきた時間の証であるキズも、大切な思い出だと思っていたからです。
—心に刺さった深いキズ。磨き修理への大きな決断。
ところが、その1年後のこと。
不注意から、これまでとは比べ物にならないほど深く、そして目立つキズをベゼルとブレスレットにつけてしまったのです。
今までのいつの間にかついていたような小キズとは全く違う、明らかに自分の失敗でつけてしまった大きなキズ。
気にしないように努めても、視界に入るたびに胸が痛み、あの時の自慢の相棒が…と寂しい気持ちになりました。
「こんな気持ちで使い続けるくらいなら、思い切って綺麗にしよう」
私はついに、外装の磨き修理に出すことを決断しました。
—新たな愛情の始まり。ピカピカの相棒との再会。
修理を終えた時計と対面する瞬間は、不思議なほど緊張しました。
「綺麗になっていなかったらどうしよう」
「もしかしたら、もう愛着が湧かないかもしれない」
そんな不安を抱えながら包みを開けると、そこにはまるで新品のように輝くエクスプローラーがいました。
「これは本当に、自分の時計だろうか…?」
一瞬そう思いましたが、よく見るとブレスレットにごく僅かに昔のキズ跡が残っているのが分かり、なぜかホッとしました。
再び腕に着けた直後は、まるで新車を運転するような緊張感がありましたが、それはすぐに新しい愛情へと変わっていきました。
ピカピカになったら愛着が薄れるかもという心配は杞憂に終わり、今は心機一転、とても清々しい気持ちでこの時計と向き合っています。
これからは、もう少しだけ丁寧に扱ってあげようと思います。
—エクスプローラーが教えてくれた「一生モノ」の意味。
実はこの18年の間に、他の時計に心惹かれて購入しては、手放したモデルもいくつかあります。
しかし、このエクスプローラーIだけは、ずっと私の手元にあります。
他の時計を使った後、この時計に戻ってくるたびに、その普遍的なデザイン、優れた装着感、そして信頼性の高さを再認識させられます。
そして不思議なことに、年齢を重ねるごとに、この時計がまた少しずつ自分に似合っていくように感じるのです。
時計業界では「一生モノ」という言葉がよく使われますが、このエクスプローラーIは、まさにその言葉が相応しい時計だと、私は身をもって感じています。
この記事を読んでくださった皆様にも、そんな「一生モノ」と呼べる素敵な時計との出会いがありますように。
▼本日ご紹介した腕時計
ROLEX ロレックス エクスプローラー I 114270
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それでは、素敵な時計ライフをお過ごしください。