今年もそろそろ終わりを迎えますが、この一年を振り返る中で、「最後の一本」として金無垢の時計を選ばれるお客様が、例年よりも多く感じられました。
それは、いわゆる“あがり時計”として語られるような特別な存在でありながら、ご本人にとっては、長く続いた時計遍歴の中で自然と辿り着いた一本、そんな選択の結果のようにも思えます。
ここで一つ、豆知識をご紹介します。
腕時計が誕生し始めた19世紀初頭には、ケース素材として金などの貴金属が主流でした。歴史的に残る最古級の腕時計は、王侯貴族のために制作されたものが多く、貴金属ケースや装飾が施されていた例が多いのです。
こうした背景を知ると、金無垢の時計が「最後の一本」として選ばれる理由にも、どこか納得がいくように思えます。
そこで今回は、そんな歴史や価値観を受け継いだ、ケースにゴールド素材を採用したおすすめの腕時計を、3本ご紹介したいと思います。
JAEGER LECOULTRE ジャガー・ルクルト レベルソ クラシック ラージデュオ スモールセコンドQ3842520
まずご紹介するのは、ジャガー・ルクルトのレベルソ。
角型時計の完成形とも言われ、90年以上にわたり進化を続けてきた名作モデルです。
本モデルは、反転ケースを採用した“デュオ”仕様。表と裏で異なる2つの文字盤を楽しめるのが最大の特徴で、気分やシーンに合わせて使い分けができる一本となっています。
表面は、シルバーグレーの文字盤にアラビア数字とスモールセコンドを配した、クラシカルで知的な佇まい。
一方、裏面はダークトーンの文字盤にデイ/ナイト表示を備え、よりモダンで実用的な表情を見せます。
ラージサイズのケースは確かな存在感を放ちながらも、レベルソ特有の縦長フォルムによって、腕元では驚くほど収まりの良さを感じさせます。
スーツスタイルはもちろん、きれいめなカジュアルにも自然に溶け込むバランスの良さも魅力です。
金無垢時計ならではの高級感を備えつつ、角型ケースと革ベルトの組み合わせがスーツスタイルにもしっかりと調和。
華やかさだけで終わらず、背景や物語を“語れる美しさ”を持った一本だと思います。
次にご紹介するのは、ロレックスの超定番モデルのこちら。
派手さを前面に出すのではなく、機能美と重厚感をしっかりと押し出した一本。
このモデルは、あくまで「クロノグラフとしてのデイトナ」を愛する人のために存在している時計だと思います。
中でもブラック文字盤は、デイトナというモデルの本質を最もストレートに表現した組み合わせではないでしょうか。

金無垢ならではの華やかさを備えながらも、全体として落ち着いた印象にまとめられている点にあります。
約200gという確かな重量感が、「金無垢を着けている」という満足感をしっかりと味わわせてくれます。
ブラック文字盤が全体を引き締めることで、過剰な華やかさを抑え、デイトナ本来の力強さと機能美を際立たせています。
華美な装飾よりも、素材そのものの存在感を楽しみたい方、いわゆる“ピュアな金無垢”がお好きな方に、ぜひおすすめしたい一本です。
PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ カラトラバ 35mm 1590 アンティークモデル
最後にご紹介するのは、時計の頂点ブランドとも称される「パテック・フィリップ」のカラトラバ 。
1950年代に製造されたアンティークモデルですが、シンプルなラウンドケース、端正な文字盤、そして過度な装飾を排した針のデザインは、約70年が経った今見てもまったく古さを感じさせません。
流行に左右されない美しさこそが、このモデルが今なお評価され続ける理由だと思います。
当時としてはやや大きめのサイズですが、ヴィンテージのドレスウォッチの中では程よい存在感があり、現代の感覚でも「ちょうど良い」と感じられるサイズ感です。
クラシックでミニマルなデザインにより、派手さを抑えた上品な印象を演出し、ビジネスからフォーマルまで幅広いシーンに自然と馴染みます。
細腕から標準的な男性の手首までバランス良く収まりやすく、同年代、同サイズのカラトラバに対しても、「クラシックなサイズ感が心地良い」、「腕元で自然に馴染む」といった評価が多く見られます。
また、ドレスウォッチらしい薄型ケースに加え、着けたときの動きを邪魔しないラグ設計により、袖口に引っ掛からないのも良いポイントです。
金無垢時計をご検討されている方の中には、不安を感じている方もいらっしゃると思います。
特によくいただくのが、「派手すぎないか」というご相談です。
レベルソとカラトラバは、シンプルでありながら確かな特別感を備えたデザインが特徴です。実際に着用してみると、想像していたほどの派手さは感じにくく、次第に腕元に馴染み、スーツスタイルにも自然に溶け込んでいくと評価されています。
一方、ロレックスのデイトナは比較するとスポーティーな印象ですが、着用した際の「金無垢時計を身に着けている」という満足感や高揚感は非常に高く、その点を評価される方が多いモデルです。
もし金無垢時計をコレクションに加えることを検討されている方、あるいは「最後の一本」を金無垢でお考えの方がいらっしゃいましたら、本日ご紹介したモデルがひとつの参考になれば幸いです。
▼本日ご紹介した商品はこちら
JAEGER LECOULTRE ジャガー・ルクルト レベルソ クラシック ラージデュオ スモールセコンドQ3842520
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