複雑機構を備えた薄型時計【ジュールオーデマ メトロポリス 25962BC.OO.D002CR.01】

2022年02月28日

本日も当ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回はこちらの時計を紹介いたします。

「AUDEMARS PIGUET オーデマ・ピゲ ジュールオーデマ メトロポリス パーペチュアルカレンダー ワールドタイム 25962BC.OO.D002CR.01」

創業者の名前を冠したオーデマピゲのドレスライン「ジュールオーデマ」。
ロイヤルオークの影に隠れがちではございますが、シンプルなデザインで、ビジネスシーンでも着用できるコレクションです。
とは言うものの、こちらの「ジュールオーデマ メトロポリス」はビジネスシーンで着用するには少し個性的かもしれません。

「トゥールビヨン」「ミニッツリピーター」と並び3大複雑機構に数えられる「パーペチュアルカレンダー」を搭載し、こちらも複雑機構である「ワールドタイム」まで備えています。
インデックスには湾曲した2・4・8・10のアラビア数字があしらわれており、クラシカルなケースデザインに反して、文字盤デザインはかなりカジュアルな印象です。

そしてやはりこの腕時計最大のアピールポイントはムーブメントでしょう。
搭載されている「Cal.2120/2804」は、最も趣味性の高いムーブメントの1つであるジャガールクルト「Cal.920」をベースとしたものです。

Cal.920は1967年に誕生した超薄型自動巻きムーブメントで、省スペースの両方向巻上げ機構「ラチェット式自動巻き」や、大きく重いローターを支えるための「ルビーベアリング」など、徹底的に薄さにこだわった設計により、現在でもセンターローターの自動巻きムーブメントとしては世界最薄となる厚さ2.45mmを誇る傑作です。

現在このCal.920の権利はオーデマピゲのものになっており、「オーデマピゲCal.2120」としてオーデマピゲ社内で製造されています。
ジュールオーデマメトロポリスに搭載されているCal.2120/2804は、このCal.2120をベースとしたもので、これだけ薄いムーブメントを使用しているため「パーペチュアルカレンダー」と「ワールドタイム」を備えながらケース厚10mmほどという薄さを実現しています。

Cal.2120はこのジュールオーデマメトロポリス以外にも、その薄さから数々の複雑機構のベースとして使用され、長年オーデマピゲを支えてきました。
しかし2022年には「ロイヤルオークエクストラシン 16202」に搭載される形で新たな薄型ムーブメント「Cal.7121」が発表されたため、複雑機構のベースムーブメントもCal.2120からこちらに切り替わっていくと思われます。

(オーデマピゲ公式サイト:https://www.audemarspiguet.com/com/ja/watch/royal-oak-jumbo.html)

確かにCal.7121も非常に良いムーブメントになっていそうですが、Cal.2120の持つ文脈や設計の妙は単純なスペックでは測れない魅力があります。

複雑機構を備えた素晴らしいムーブメントを堪能できるジュールオーデマメトロポリス、是非ご検討くださいませ。

今回ご紹介した腕時計はこちら
「AUDEMARS PIGUET オーデマ・ピゲ ジュールオーデマ メトロポリス パーペチュアルカレンダー ワールドタイム 25962BC.OO.D002CR.01」

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