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今回はこちらの時計を紹介いたします。
ROGER DUBUIS ロジェ・デュブイ イージーダイバー クロノグラフ SE46 56 0 3.53【限定28本】
現在は廃盤となっているロジェデュブイの「イージーダイバー」コレクションですが、「SE46 56 0 3.53」はその中でも初期のものです。
「SE46 56 0 3.53」と同世代の、888本限定のステンレスモデルや、280本限定のベゼルのみゴールドを使用したモデルは、
現在でも中古で販売されているのを度々見かけることがございます。
しかし、こちらの「SE46 56 0 3.53」はケースまで全てゴールドで製作された一際特別なモデルとなっており
わずか28本という生産数の少なさから、ほとんど見掛けることができない腕時計となっています。
このイージーダイバー、最大のアピールポイントは何と言ってもムーブメントであり
1942年に誕生したレマニアのオールドムーブメント「Cal.2310」をベースとした「Cal.RD56」を搭載しています。
この「Cal.2310」は、パテックフィリップの手巻きクロノグラフ「Cal.CH27-70」のベースとして知られ
グランドコンプリケーション「5970」などにも搭載されています。
(パテックフィリップ Cal.CH 27-70 Q)
近年では、初めて月面に降り立った時計として有名なスピードマスターの「Cal.321(≒ Cal.27 CHRO C12 ≒ Cal.2310)」が復活したこともあり
再び注目されつつある…ような気もします。
手巻きムーブメントが減っている現代において、手巻きクロノグラフはさらに希少となりつつありますが
やはり手巻きの「キャリングアーム式コラムホイール制御」のクロノグラフは、素晴らしい審美性です。
(世界一美しいムーブメントとも称されるランゲ&ゾーネのダトグラフも同様の仕様です)
ひげゼンマイを立体的に巻き上げて製作する「ブレゲひげ」や「チラネジ付きテンプ」といった仕様は
もともと「Cal.2310」が備えているものですが、「Cal.RD56」はそこから更にブラッシュアップされたムーブメントとなっています。
緩急装置に高い審美性を持つ「スワンネック緩急針」をあしらい
衝撃を受けてもキャリングアームが外れないよう、コラムホイールに「シャポー(帽子)」が被せられています。
このような手の込んだ仕様変更や丁寧な仕上げが施された「Cal.RD56」は、審美性と伝統性を保証する「ジュネーヴシール」を取得しており
自信を持ってお勧めできる素晴らしいムーブメントです。
毎秒5振動のロービートで大きなテンプが駆動する様子は、オールドムーブメントの醍醐味とも言える趣きがございますので
ムーブメントマニアの方に是非ご購入いただきたい1本です。