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今回は、只今開催中の「ゴールドウォッチ特集」よりこちらの時計を紹介します。
ジャケドロー グランセコンド トリビュート J003031200【世界限定88本】
時計師「ピエール・ジャケ・ドロー」が1738年に、ラ・ショー=ド=フォンに開いた時計工房を始まりとする「ジャケドロー」。
「ピエール・ジャケ・ドロー」は、時計と共に、自動人形「オートマタ」の製作においても高く評価された天才的職人でした。
ジャケドローの時計工場は、1800年代半ばに一度閉鎖に追い込まれますが、ブレゲの復活を手掛けた「フランソワ・ボデ」らの手によって1996年に復活。
2000年よりスウォッチグループ入りし、100年以上の休眠を経て、再び高級時計を製作しています。
「グランセコンド」は、1784年にピエール-ジャケ・ドローが制作したポケットウォッチからインスピレーションを得たコレクションです。
シンプルな3針時計でありながら、小さな時分針と大きな秒針というアヴァンギャルドなデザインが、他のブランドにはない個性を醸し出します。
「J003031200」は、ジャケドロー創業280年を記念して、2018年にわずか88本のみ限定販売された希少なモデルです。
ガラス質のエナメル粉末を文字盤の上に載せて焼き上げる「高温焼成(グランフー)エナメル」の文字盤は、ピエール-ジャケ・ドローも得意としていた技法であり、画像ではお伝えできない無類の美しさがございます。
このモデルに限ったことではございませんが、ジャケドローの腕時計は当然ムーブメントも一流です。
自社製ムーブメント「Cal.JD2663.Si」は、「Si」の字の通りシリコン製のヒゲゼンマイとアンクルが使用されています。
シリコンは非常に扱いの難しい素材ですが、衝撃・温度・圧力・磁気に耐性を持っているため、高い精度を維持するために大変有効で、同じくスウォッチグループの「ブレゲ」をはじめ、近年多くのブランドがシリコン素材の脱進機を採用しはじめています。
ムーブメントには「ピエール・ジャケ・ドロー」のシークレットサインである「三つ葉のクローバー」が刻印されており、こちらも「ブレゲ」を彷彿とさせる意匠です。
「時計の歴史を200年早めた」と称される天才時計師「アブラアム=ルイ・ブレゲ」ですが、「ピエール・ジャケ・ドロー」はブレゲ以前の年代に活躍した、歴史ある時計師です。
スウォッチグループの中でもかなりマイナーなブランドですが、他人と違う腕時計をお探しの方は、ぜひご検討くださいませ。
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ジャケドロー グランセコンド トリビュート J003031200【世界限定88本】
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