【機械式時計を買う前に】知っておきたい4ブランドの独自精度認定

2025年08月03日

GMTスタッフブログをご覧の皆さま、こんにちは。

本日もご覧いただきありがとうございます。

機械式時計を使用する際にどうしても気になるのが、精度ではないでしょうか。

機械式時計はムーブメントによりますが、おおよそ±15秒が許容範囲と言われております。

しかし、せっかく使用するなら高精度のムーブメントモデルを使用したいというもの。

そんな時に、頼りになるのが精度認定。

一番広く知られているのは、C.O.S.C(スイスクロノメーター認定)です。

これはスイスの公的検査機関「COSC(スイス公式クロノメーター検定協会)」によって認定された、高精度な時計に与えられる称号です。

その他にもオメガやチューダーが認定を受けているMETASや、ヴァシュロンコンスタンなどの良質なムーブメント基準となるジュネーヴシールなどがございます。

ですが、実はこのような公的検査機関を受けずに、厳格な独自基準を設けているブランドがあるのをご存じでしょうか。

今回は、4つのブランドの独自認定制度についてご紹介します。

目次

・パテックフィリップ

・ジャガールクルト

・グランドセイコー

・ロレックス

 

パテックフィリップ

かつては「ジュネーブ・シール」の取得で知られていたパテック・フィリップですが、創業170周年を迎えた2009年、自らが品質を保証する「パテックフィリップ・シール」を制定。

パテック・フィリップ コンプリケーション クロノグラフ 5172G-001

PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ コンプリケーテッド・ウォッチ クロノグラフ 5172G-001

このシールの特徴は、精度だけでなく時計を構成するすべての要素に評価基準があること。

パテックフィリップ・シールはケーシング後の最重検査完了後に日差-3~+2秒(ムーブメント径が20mm未満のものは日差-5~+4秒)と厳しい基準を設けており、また、ムーブメントだけでなく、ケースや文字盤、針、プッシュボタン、ばね棒といった外装部品も評価対象となります。

これは単なる精度認定ではなく、まさに世界最高峰ブランドの誇りと言えるでしょう。

 

ジャガールクルト

ジャガールクルトはCOSCとは別に自社で1000時間(約42日)にわたる連続検査を実施しています。

ジャガールクルト マスターカレンダー Q1558420

JAEGER LECOULTRE ジャガー・ルクルト マスター カレンダー Q1558420

ジャガー・ルクルトは、スイスでも数少ない自社一貫生産ができるマニュファクチュール。その技術力への強い自負が、COSCではなく自社で1000時間にも及ぶ完成品検査を行うという姿勢に表れています。

この「1000時間コントロール」は、完成された状態の時計を温度変化・姿勢差・衝撃・磁気などにさらし、実使用に耐えうるかをテストする制度です。

裏蓋に刻まれた「1000 HOURS CONTROL」の印は、そのテストを耐え抜いた証です。

JAEGER LECOULTRE ジャガー・ルクルト マスター カレンダー Q1558420

 

グランドセイコー

日本が世界に誇るブランド、グランドセイコーも「GS規格」なる基準を設けています。

グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカルハイビート SBGH201

SEIKO セイコー グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカルハイビート SBGH201

機械式ムーブメントでは、日差−3〜+5秒という基準を、17日間かけて実環境を想定した姿勢差・温度差・気圧の変化の中で検査。

COSCがムーブメント単体での精度を測るのに対し、GS規格は完成品での性能にこだわります。

また、クォーツモデルではなんと年差±10秒以内を保証。さらに、スプリングドライブ搭載モデルでも独自の評価基準が設定されており、すべてのGSは“GS規格”を通過しなければならないという徹底ぶりです。

 

ロレックス

ロレックスでは、「SUPERATIVE CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED」を制定。

ロレックス パーペチュアル1908 52509 ホワイト

ROLEX ロレックス パーペチュアル1908 52509 ホワイト

ロレックスのすべての時計はまずCOSCを通過します。

しかし、それで終わりではありません。

ロレックスはそこからさらに、自社内で完成品に対して再検査を行い、日差−2秒〜+2秒以内の精度を保証します。

それが「SUPERATIVE CHRONOMETER」です。

認定モデルには緑のタグと文字盤に「Superlative Chronometer Officially Certified」の表記。

ロレックスがブランドクオリティを保っている理由は、こうした徹底した品質管理体制にあります。

価格やデザインだけでなく、「そのブランドが何を重視しているか」を知ることで、より納得感のある一本選びができるようになります。

あなたの手元に残る一本が、どんな試験を乗り越えてきたのか。

その背景まで知ると、時計はさらに魅力を増して見えるはずです。

▼本日ご紹介した商品はこちら

PATEK PHILIPPE パテック・フィリップ コンプリケーション クロノグラフ 5172G-001

JAEGER LECOULTRE ジャガールクルト マスターカレンダー Q1558420

SEIKO グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカルハイビート SBGH201

ROLEX ロレックス パーペチュアル1908 52509 ホワイト

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それでは、素敵な時計ライフをお過ごしください。

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