今年、ブレゲが創業250周年という大きな節目を迎えました。
その記念として発表されたクラシックの最新作が、今まさに時計好きの間で静かな話題になっています。
この新作をきっかけに改めてクラシックに目を向ける方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はブレゲの原点である『クラシック』コレクションから、スタッフが厳選した名作3本をご紹介します。
ぜひ最後までお付き合いください。
■クラシックとは？
クラシックというコレクションは、ブレゲが250年かけて積み重ねてきた美学を、もっともまっすぐに表現したシリーズです。
創業者アブラアン＝ルイ・ブレゲが18世紀に生み出したデザインの“型”を守りながら、現代の感覚に寄り添うように磨き上げられており、
その絶妙なバランスが、このコレクションの魅力と言えるかもしれません。
ブレゲといえば複雑機構ばかりが語られますが、本来は“腕時計の姿かたちそのもの”を整えたブランドでもあります。
クラシックは、その原点にもっとも近い場所にある存在です。
■ブレゲ針
月を思わせるような小さな穴が光をすっと拾い、時間を上品に示してくれる。
シンプルな構造ながら、不思議と印象に残る針です。
■ブレゲ数字
クラシックな書体なのに、どこか柔らかい。
文字盤に落ち着いた表情を与えてくれる、クラシックコレクションの鍵となるデザインです。
■ギヨシェ彫り
文字盤に施された、極めて繊細で規則的な彫り模様。
ローズエンジンと呼ばれる手動旋盤を用い、職人が指先の感覚だけで刻み込んでいます。
光が動くたびに表情が変わり、機械式時計に手作業の温度を添えてくれます。
■コインエッジケース
ケースの側面に刻まれた細かな溝。
懐中時計の時代から続く意匠で、横から眺めた時の美しさにハッとさせられます。
これらの要素がひとつの時計に自然に溶け込んでいるのが、クラシックの良さ。
ブレゲというブランドが築いてきた揺らぎのない軸があります。
■スタッフおすすめの「クラシック」3選
BREGUET ブレゲ クラシック 5177BB/2Y/9V6
あえてギヨシェ彫りを施さず、「グラン・フー エナメル」と呼ばれる高温焼成技法を用いた深いブルーのエナメル文字盤を採用。
陶磁器のような艶やかな青に、ブレゲ針とブレゲ数字が鮮烈に浮かび上がります。
シンプルだからこそ誤魔化しが効かない、ブレゲの美学がもっとも端的に表れた傑作です。
BREGUET ブレゲ クラシック シリシオン 35.5mm 5197BA/15/986 イエローゴールド
ギヨシェ彫りの美しさと、現代技術である「シリコン製パーツ」を融合させたモデルです。
35.5mmという少し小ぶりなサイズ感は、往年のドレスウォッチを彷彿とさせ、袖口への収まりも抜群。
文字盤中央と外周で彫りのパターンを変えることで、視認性と装飾美を見事に両立させています。
BREGUET ブレゲ クラシック パワーリザーブ ムーンフェイズ 7137BR/15/9VU
歴史的な懐中時計「No.5」の意匠を腕時計サイズに再構築した、アシンメトリーな配置が特徴です。
パワーリザーブ、ムーンフェイズ、日付表示、それぞれに異なるギヨシェパターンを採用。
もちろん、ケースサイドには先述の「コインエッジ」が施され、横顔の美しさも格別です。
複雑な情報を整理して見せるブレゲの構成力と、職人技の極みを楽しめる、眺めていて飽きない一本です。
■まとめ
クラシックは、どのモデルも細部の意匠が控えめに主張し、静かな上質さをまとっています。
派手さより“本物らしさ”を求める方にこそ、長く寄り添うコレクションです。
だからこそ、時代の流行とは距離を置きながら、静かに愛され続けているのではないでしょうか。
▼今回ご紹介した腕時計
BREGUET ブレゲ クラシック 5177BB/2Y/9V6
BREGUET ブレゲ クラシック シリシオン 35.5mm 5197BA/15/986 イエローゴールド
BREGUET ブレゲ クラシック パワーリザーブ ムーンフェイズ 7137BR/15/9VU
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最後までお付き合いいただきありがとうございます。
それでは、素敵な時計ライフをお過ごしください。
written by GMTスタッフ
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