皆さんは「角形の時計」と聞いて、何を思い浮かべますか。
丸型の時計が主流を占める現在でも、角形ケースの腕時計には独特の存在感があります。
直線が描く端正なシルエットは、どこかクラシカルで、同時にモダン。
ビジネスシーンでは知性を、ドレスアップした装いには洗練を添えてくれる、特別なフォルムです。
そして、角形の時計といえば、多くの方が真っ先に思い浮かべるブランドがあるのではないでしょうか。
ジャガールクルトのレベルソか、それともタグホイヤーのモナコか。
いいえ、カルティエのバスキュラントです。
今回は、カルティエならではのエレガンスと遊び心が詰まった名作、カルティエ タンク バスキュラントをご紹介いたします。
CARTIER カルティエ タンク バスキュラント LM クォーツ W1016055
《カルティエとは》
カルティエは「王の宝石商、宝石商の王」と称されるラグジュアリーメゾン。
ジュエリーだけでなく、時計の分野でも「デザインのカルティエ」と呼ばれるほど、独自の美意識を貫いてきました。
特に腕時計の歴史において、カルティエの存在は極めて大きいものです。
1917年に誕生したタンクは戦車(Tank)を上から見た姿をモチーフにデザインされたと言われ、直線と面で構成された幾何学的なバランスが、当時としては極めて先進的でした。
タンクの成功を皮切りに、パシャ、パンテール、バロンブルーなど、時代を超える名作を次々と生み出していきます。
カルティエの時計は、単に時間を読む道具ではなく、アクセサリーとしての完成度が非常に高いものばかり。
例えば、芸術性の高いケースプロポーション、レイルウェイで構成された文字盤のレイアウト、青焼きされたブルースチール針の深い色気。
さらに、伝統を感じさせるローマンインデックスの凛とした表情や、リューズに控えめに輝くカボションの品格あるアクセントが調和することで、カルティエだけが生み出せるエレガンスが完成し、唯一無二の「カルティエらしさ」を生み出しています。
それでは見ていきましょう。
タンクシリーズは100年以上にわたり、カルティエを代表する象徴的コレクションとして、多彩なバリエーションを生み出してきました。
タンク ルイ カルティエやタンク フランセーズといった定番はもちろん、タンク シノワーズ、タンク サントレ、タンク アビスなど、愛好家の心をくすぐるマニアックな派生モデルも数多く存在します。
直線と曲線のバランス、ケースの厚み、文字盤デザインなど、それぞれが独自の個性を宿しながら「タンク」という大きな世界観の中に位置づけられており、コレクションとしての奥行きは他の角形ウォッチとは一線を画しています。
ここからは、本モデルの魅力を詳しくご紹介します。
◆ 反転するケースが生むユニークな楽しさ
タンク バスキュラントの最大の魅力は、やはりケースのバスキュラント(反転)構造。
ケースフレームから本体を持ち上げ、くるりと反転させると、裏面が現れます。
元々はスポーツやアクティビティ中にガラスを保護する目的で生まれた機構ですが、その独創性と美しさから、現在ではカルティエを象徴するデザインとして愛されています。
よくレベルソと比較されますが、バスキュラントには両面仕様が存在しません。
また、レベルソの約半分ほどの部品数で構成されており、構造がシンプルなぶん故障に強いというメリットがあります。
◆ タンクらしいドレッシーな佇まい
LMサイズは腕元に程よい存在感を与えつつ、スーツスタイルとの相性も抜群です。
角はわずかに丸みを帯びており、直線的なフォルムに柔らかな上品さを添えています。
文字盤はカルティエらしいシルバーにローマンインデックスを組み合わせ、クラシックでありながら気品ある表情を持つデザイン。
さらに、時を刻むブルースチール針が差し色として控えめに輝き、カルティエの伝統美を手元でしっかりと感じさせてくれます。
文字盤6時側には日付を搭載。2針がオーソドックスなバスキュラントとしては珍しい、高い実用性も兼ね備えています。
◆ クオーツムーブメントがもたらす確かな信頼性
本モデルはクオーツムーブメントを搭載しています。クオーツの魅力は、何よりも高い精度と扱いやすさにあります。
私自身、過去に手巻き式のタンク バスキュラントを使用していたことがあります。
反転させてからリューズに触れるという所作は、通常の時計とは異なる独特のプロセスで、構造を意識しながら向き合う時間そのものを楽しめるモデルだと感じていました。
一方で、構造上リューズへアクセスするためにケースを反転させる必要があるため、日常使いにおいては「時計と向き合うひと手間」を求められるのも事実です。
その点、バスキュラントをクオーツで選ぶことで、反転機構のユニークさはそのままに、より軽やかな使い心地が加わります。
構造の面白さを純粋に楽しみながら、実用面では気負わず付き合える。
このバランス感こそが、クオーツ仕様のバスキュラントならではの魅力ではないでしょうか。
◆ デスクウォッチにもなる多機能性
実はタンク バスキュラントには隠れた機能があります。
ケースをフレームから引き上げることで、デスクウォッチとして使用できます。
腕元から外してデスクの上に置けば、タンクならではの端正なフェイスが小さな置時計として佇み、まるでインテリアのワンポイントのような存在感を放ちます。
仕事中、ふと目に入るカルティエの上品なデザインは、日常の中にさりげない高揚感をもたらしてくれるはずです。
いかがでしたでしょうか。
直線美が際立つタンクのエレガンスに、反転ケースという遊び心が加わり、クラシカルでありながらカルティエらしい愉しみも兼ね備えています。
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CARTIER カルティエ タンク バスキュラント LM クォーツ W1016055
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それでは、素敵な時計ライフをお過ごしください。















