GMTブログ 2番手を承りました 副店長の近藤と申します。
奇跡的に状態の良いROLEX シードゥウェラー Ref.1665(通称”赤シード”MKIIIダイヤル) が、
入荷致しましたのでそちらに関して書かせて頂きます。
MkIIIダイヤルで、当時の正規輸入品、内外箱・国内正規保証書・タグ等まで完備した完璧な品物です。
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シリアルナンバーの頭から2桁は37から始まり、製造年は1973年前後と推測されますので、
文字盤のMKIIIとの整合性もとれます。( 販売年月日は1977年と保証書に記載されております。)
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裏蓋の刻印には黒く塗料が残っていて、新品当時の面影が残っております。
外箱のサイドには、1665と印字されたシールも残っていることから付属品に関しても全て当時のオリジナルのままであると言えます。
裏蓋の内側には真正赤シードの証明であるシリアルナンバーの刻印が確かに確認出来ました。
ミドルケースだけでなく、バックケースの内側にもシリアルナンバーの打刻があるのが
この当時のシードゥウェラーの特徴です。
だだでさえ生産本数の少ないRef.1665赤シードですが、
当時の国内正規品で箱、保証書付き、
ましてやMkIIIダイヤルとなると今後、再びお目にかかる機会は極めて少ないと言えます。
正に、超逸品でございます。
《赤シードゥウェラーに関する解説》
皆様ご存知の通り、シードゥウェラーは、
ROLEX社とフランスのダイビング専門会社COMEXとの共同開発の末に生まれた
生粋のダイバーズウォッチです。
登場したのは1960年代の後半からで、
初期の物は、ダイヤル上の ”SEA-DWELLER ””SUBMARINER 2000”
の2列の表記が赤いことから、通称 ”赤シード”と呼ばれ親しまれています。
海外では赤表記が2列あることから ”ダブルレッドシードゥウェラー”と呼ばれているようです。
現在では、赤表記のシードウェラーのダイヤルの細かな違いを
MkI、MKII、MkIII、MkVI、などと年代別に細分化して呼ぶようになっております。
所謂、MkIIIダイヤル(1973年頃)までの物が全て赤表記で、
MkVI以降は徐々に赤表記から白表記へ移行しながら、
赤シードは最終的に1979年頃まで生産されていたようです。
裏蓋外側の刻印に関してですが、
初期の物は、太字のROLEXの刻印が横一直線上に入り
”ROLEX PATENT・GAS ESCAPE VALVE・OYSTER ”の刻印が、サークル状に入ります。
これに対して後期の物は、全ての刻印がサークル状に入っています。
裏蓋の内側にもシリアルナンバーが入っているのが初期赤シードの特徴で、
初期の物は、シリアルナンバーの下3桁が、
70年代に入ってくるとシリアルナンバー7桁全てが刻印されています。
こちらも、70年代後半になってくると徐々に刻印されなくなっていくようです。
Ref.1665は、白表記となり1981年前後まで生産され続け、次のモデルRef.16660に引継がれます。