こんにちは、店舗スタッフ竹内です。
この前バレンタインデーについて触れたと思ったら
今度はホワイトデーが過ぎてしまいました!毎日が過ぎていくのが本当に早く感じます。
GMTの店頭には、本日もたくさんの新品・中古の時計が並んでいます。
そのなかでIWCのパイロットウォッチが賑わってきたことがとても印象的です。
今回は、中古のパイロットウォッチをご紹介したいと思います!
【IWC パイロットウォッチ マークXVII IW326504】
https://www.gmt-j.com/item/3717003029361
1936年、IWCは軍用パイロットウォッチの発売を開始しました。
マークシリーズは英国の軍用時計として実際に納品もされていたとされます。
今回ご紹介させて頂いているこのモデルはマークXVII
1948年〜84年まで生産されていたとされるマークXIの伝統を受け継ぐモデルです。
その後1993年から発売されたマークXII
1999年にはマークXV
2006年にはマークXVI
と、ケースのサイズやムーブメント、デザインなどを変化しながら次々生まれ変わり
2012年に誕生したのがこのマークXVII。
高度計に模した日付は縦に3日分の数字を表示。
赤い三角マークは、日付が分かりやすいという点で視認性も良く
このモデルの特徴となり、デザインとしても非常にユニークです。
軟鉄製のインナーケースで耐磁性も確保されています。
パイロットウォッチの成熟とされる時期は第二次世界大戦期。
航空機はレーザー装備化され、コックピット内は計器により高い電磁波が発されていました。
その為、それに耐えるための時計が必要となったのです。
そのために使用されたのが軟鉄です。
軟鉄とは炭素含有量の少ない柔らかい鉄で、
磁場にさらされると自身が磁化されやすいものと違い、
磁場を離れると何事もなかったかのようにもとに戻る物質の一つだそうです。
この物質を使用して時計を作る際、時計の厚みを抑えるために設計力が必要になります。
急激な気圧の変化にも対応するサファイアクリスタルガラスに
無反射コーティングを施したり
ケースはヘアライン仕上げやマット加工など光の反射からパイロットを守っています。
文字盤12時位置の三角形は時計の上下を瞬時に把握するための工夫です。
もう一つ中古の時計をご紹介します。
【IWC ビッグ パイロット ヘリテージ IW510301 【1000本限定】】
https://www.gmt-j.com/item/3717002878885
1940年台に誕生した、軍用飛行監視要員向けの時計で、
世界1000本限定モデル。
48cmのケースはチタンを使用し、マットな質感です。
ビッグサイズでありながらチタンによる軽やかな付け心地を実現することで実用性も備えます。
パイロットが手袋を装着した状態でも巻き上げができるよう、
大型のリューズを採用しているパイロットウォッチが多いのですがこのモデルもその一つ。
ムーブメントはIWCの自社製ムーブメント59215
8日間のパワーリザーブは裏から確認することができます。
パイロットウォッチとはパイロットがその業務を行う上で信頼のおける時計のこと。
少しのよそ見や油断が命取りのパイロットにとっては
瞬時に時間の確認や計測ができる精度の良い時計が必要であり、
視認性や操作性の良さは絶対条件だったのです。
一つ一つの作りの意味を知ると納得ですね。
IWCの時計はこちら
https://www.gmt-j.com/maker/IWC