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今回はオメガの大きなセールスポイントである『マスタークロノメーター』規格についてご紹介いたします。
マスタークロノメーターは2014年にオメガがMETAS(スイス連邦計量認定局)と共同で制定した腕時計の品質規格であり、一般的なクロノメーター規格とはまた別の規格になります。
このマスタークロノメーターの査定を受けるには、通常のクロノメーター規格をパスする必要があります。
この時点で既にムーブメントの精度は保証されていますが、マスタークロノメーターの試験ではさらに、耐磁性、温度変化、パワーリザーブ、姿勢差、パワーリザーブが少ない状態での精度、防水性といった、日常使用に即した検査が行われます。
特筆すべきは耐磁検査であり、15000ガウスの高磁場下で機能の確認が行われます。
現代社会では磁気を発生させるパソコンや携帯電話から距離を取るのが難しく、最近は磁石を内蔵しているBluetoothイヤホンも多いため、耐磁性の高さは日常使用に必須であると言えるでしょう。
マスタークロノメーター認定は、ショパール・パルミジャーニフルリエ・ボヴェが共同で制定したカリテフルリエ同様、他社の時計も認定を受けることが可能となっていますが、現時点の認定機はほぼ全てがオメガの時計のようです。
現行のオメガにおいてはマスタークロノメーターの認定を受けているモデルが非常に多いうえ、ゆくゆくは全ての時計を認定機にする予定であるようです。
加えてオメガの機械式時計のほとんどは、長寿命のコーアクシャル脱進機を搭載しています。
コーアクシャル脱進機は非常に摩擦の少ない構造となっており、長期間注油せずとも高精度を維持できる優れた設計です。
このように素晴らしい腕時計を30万円台から購入できるというのは驚くべきことです。
初めての高級時計として選ばれることも多いオメガですが、その優れた設計と性能はまさに一生モノとなることでしょう。