様々な時計メーカーより発売されている限定モデルやコラボモデル。
中でも、最もポピュラーで由緒ある時計メーカーの一つでもあるオメガがコラボしたのは世界中で愛されている犬のキャラクター”スヌーピー”。
そこで今回は「オメガ」と「スヌーピー」の関係を紐解きます。
【オメガ スピードマスター アポロ13号 45周年記念 スヌーピー アワード 311.32.42.30.04.003】
https://www.gmt-j.com/item/2717003727022
モデル名にある「アポロ13号」は、すべての電子系統がダウンした中で、無事に地球に生還したことで映画にもなりました。
このアポロ13が地球に戻るため、必要な時間は「14秒」。
回路がストップしている中きっちり14秒間、手動でエンジンを噴射させる必要がありました。
その14秒を正確に計るために、使われたのが船員が腕にしていた
「オメガ スピードマスター」です。
オメガの精巧な手巻き時計が船員の命を守ったのです。
その功績をたたえて、1970年、オメガは「シルバー スヌーピー アワード」を受賞しました。
それから45年後の2015年、記念イヤーと同じ1970本限定で製造されたのが
爽やかな白文字盤の「オメガ スピードマスター アポロ13号 45周年記念 スヌーピー アワード」です。
このスペシャルモデルにはアポロ13号に関するディテールが随所にあります。
まず、文字盤の0秒から14秒に書かれているのは「WHAT COULD YOU DO IN 14 SECONDS?」(あなたは14秒で何ができるの?)
そう、命運をわけた「14秒」です。
この言葉にはいろいろな解釈がありそうですが、自分なりに考えると
「14秒でできることはそんなに多くはないけれど、運命を変えることもある」
なんてところでしょうか。
9時位置にはスヌーピーがお得意のかっこうで寝そべっています。
主役ともいえるスヌーピーが呟いているのは「FAILURE IS NOT AN OPTION!」(失敗という選択肢はない)
この言葉は映画「アポロ13号」でのフライトディレクター、ジーンクランツのセリフ。
船員を必ず地球に還すという意思が表れています。
表面だけでなく、裏蓋もスヌーピーが。
宇宙をイメージしたシルバーパウダーを散りばめたエナメル、その中央にさながら宇宙旅行中のようなシルバープレートのスヌーピーが鎮座しています。
このスヌーピーはシルバースヌーピーアワードで受賞者に授与されるピンバッチと同じデザイン。
エナメルは直接肌に触れないようにサファイアクリスタルでカバーされています。
また、裏蓋外周に刻まれている「EYES ON THE STARS」は米国の第26代大統領、セオドア・ルーズベルト氏の名言
「Keep your eyes on the stars, and your feet on the ground.」(地に足を着け、星を見るんだ)から。なんて素敵な言葉なんでしょう。
付属もスペシャルです。
あちらこちらにスヌーピーとアポロ13号が感じられます。
それにしても、なんでNASAにスヌーピー???
実は原作者のチャールズ・シュルツ氏が宇宙開発に対する熱心な支持者であり、NASAが安全のシンボルにスヌーピーを使わせてもらえるよう交渉したのがきっかけだそうです。
犬という古の昔からのパートナーであり、”番犬”という役目も担う意味で、スヌーピーが選ばれたそうです。
ちなみに、白に黒模様のスヌーピーはビーグルがモデルになっています。
実際のビーグルを見てみると、確かに頭と鼻周りの丸さ加減がスヌーピーです。
仔犬ビーグル
ただ、白X黒の掛け合わせはビーグルにはありません。
黒が入る場合は、白X黒X茶の組み合わせになり、2色模様の場合は白X茶の組み合わせ。
生まれたての子犬には白X黒もいるようですが、成長と共に色が変わっていきます。
また、このモデルにも描かれているスヌーピーお得意のペタンと寝そべった格好。
犬にしてはおかしいなと思っていましたが、実際ビーグルを飼うと
してました。
ガムをかんでいるときも、散歩途中でも、結構どこでもしてました。
愛嬌のあるスヌーピーとオメガのコラボレーション。
2015年に1970本限定で生産されたモデルなので、新品で入荷するのはこれが最後かもしれません!
【オメガ スピードマスター アポロ13号 45周年記念 スヌーピー アワード 311.32.42.30.04.003】
https://www.gmt-j.com/item/2717003727022