カラトラバ Ref.3445G-001

2009年06月02日

お久しぶりです。近藤でございます。
今回は、先日入荷致しましたカラトラバ Ref.3445G-001に搭載のCal.27-460に関して書かせて頂きます。

ご存知の方も多いと思いますが、Cal.27-460は、Ref.2526 トロピカルに搭載されたPATEK PHILIPPE社製 自動巻キャリバー第一号であるCal.12-600の後継キャリバーで、良い意味でコストダウンを図りつつも改良を加えられ性能的にはCal.12-600と変わらないスペックを持つと言われております。
※後期のトロピカルには、一部 Cal.27-460が搭載されているものがあるようです。

Cal.12-600が当時のパテックの技術の全てを注いで作られたとすると、そこに更なる洗練を加えたのが、Cal.27-460であると言えるでしょう。

Cal.12-600の特徴である肉厚の18Kローターが、Cal.27-460では薄型化されましたが、ローター軸に7個のボールベアリングを採用したことにより、巻上げ効率が向上し、性能的にも同じスペックを維持出来ました。
更には、ローターの軽量化により、ローター周りの破損や磨耗も少なくなったと言われております。

Ref.3445Gですが、キャリバー内のローター薄型化により、時計自体のケースも薄型化され非常にスマートです。
アーカイブに拠りますと1967年の製造とのことです。
当時のパテックはシースルーバックではございませんので、せっかくのキャリバーを鑑賞することができないのが非常に残念なのですが、巻上げ効率の良いローターの回転時の振動が腕に伝わって来ることにより、その性能を実際にうかがい知ることが出来ます。

パテック・フィリップ カラトラバ Ref.3445G-001

オールドパテックと致しましては比較的安価でお求め頂けます。
初期型自動巻ムーブメント搭載として代表的なモデルですが最近では流通量が少なくなっております。
是非、この機会に 古き良きパテックの名機 Cal.27-460 をご堪能下さい。

追記:2013年5月 同一モデルが入荷しました!
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