腕時計ではSS(ステンレススティール)やゴールド素材、チタンの他、様々な最先端素材が多く使われています。
セラミックはシャネルがJ12で全面に使用した後、爆発的な広がりを見せ、現在ではロレックスのベゼルなどケースの一部などにも使われ、メジャーな素材となりつつありますね。
様々な素材がある中、魅力的な質感を出すのはカーボンファイバーではないでしょうか。
カーボンファイバーとは石油、石炭からとれるピッチ等の有機物を高温で炭化して作った繊維で軽くて強い特性があります。
航空機やロケット、レーシングカーといった最先端技術が必要とされる分野からゴルフシャフトやテニスラケットといったスポーツ用品にも採用されるカーボンファイバー
魅力的な素材であるものの成型加工や研磨が難しい素材となり、細部にわたるデザイン性が重要視される時計の素材としては不向きな素材でもあります。
過去では面白味のある質感から文字盤のみに使用されていましたが、現在ではケースに使用されることも多くなっています。
カーボンをケースに使用する代表的ブランドの一つはオーデマ・ピゲです。
通常のカーボンファイバーとは異なるフォージド・カーボンを採用
オーデマ・ピゲ ロイヤルオークオフショア ヤルノ・トゥルーリ 26202AU.OO.D002CA.01
https://gmt-j.com/item/3717001755682
このフォージド・カーボンはカーボンファイバーをランダムに積み重ね、樹脂とともに高温高圧で鍛造加工した素材で独特なマーブル模様は2つとして同じものはで出来ず、世界に一つだけのデザインとなります。
またこのモデルではベゼルにはスペースシャトルの耐熱材に使われる「セルメット」を採用
老舗ブランドでありながら革新的デザインや新素材を取り入れるオーデマ・ピゲを象徴するモデルといえるのではないでしょうか。
また、カーボンファイバーを積極的に採用しているのが現在最も勢いのあるブランドの一つウブロ
ウブロ キングパワー ウニコ カーボン 701.QX.0140.RX
https://gmt-j.com/item/3717001510342
ウブロ ビッグバン オールブラック カーボン 301.QX.1724.RX
https://gmt-j.com/item/3717002067876
異素材を複数使うウブロらしいモデルです。
また、カーボンファイバーを加工したモデルもあります。
ウブロ ビッグバン ウニコ イタリア インディペンデント グレイ 411.YT.1110.NR.ITI15
https://gmt-j.com/item/3717001978654
フィアット創業者一族のラポ・エルカーン氏によるアイウェアと中心とするブランド「イタリア インディペンデント」とコラボレーションした世界５００本モデル
シルバーカーボンとも呼ばれるグレーテキサリウムをカーボンファイバーと合わせたことで通常ブラックになるカーボンファイバーとは異なる色合いのグレーになり、そしてカーボンファイバー特有の模様がより細かくなっており、スタッズをあしらったデニム素材のベルトデザインにあった素材感になっています。
高級アイウェアブランド「イタリア インディペンデント」の時計に合わせたデザインのサングラスも付属された特別モデルです。
またカーボンファイバーとキングゴールドがMIXされた独特の風合いを持つベゼルのモデルなどもあります。
ウブロ ビッグバン フェラーリ キング ゴールド カーボン 401.OJ.0123.VR
https://gmt-j.com/item/2717001092832
カーボンファイバーはその他の素材同様に今後の進化を期待させられる素材です。
written by 植田
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