芸術の秋ですね。
ということで(?)クリストファー・ノーラン監督の戦争映画『ダンケルク』をIMAXで鑑賞してきました。
戦争映画は苦手で、これまでも数々の話題作をスルーし続けてきた私ですが、
今回ばかりは無視できませんでした…。
史実をもとにしているので「ネタバレせずに」も何もないですが、簡単にあらすじを。
ナチス・ドイツの侵略により、フランス北端の港町『ダンケルク』に追い詰められた40万の英仏連合軍。
彼らを救う為にイギリスの陸海空軍、更には民間人の力をも総動員した 、
史上最大の撤退作戦『ダイナモ作戦』が決行されます。
そんな歴史上類を見ない大規模救出劇を、
①市街戦から逃れダンケルクの浜辺へと辿り着き、母国への帰還を試みる若き兵士(陸の1週間)
②イギリス軍からの船の提供要請を受け、自ら兵士の救助に向かう民間船の船長(海の1日)
③救助船護衛のためにダンケルクを目指し飛ぶ爆撃機 「スピットファイア」のパイロット(空の1時間)
という、立場も時間軸も異なる三者からの視点で同時に追ってゆきます。
それぞれの時間軸が終盤で重なり合うというノーラン映画らしいタイムサスペンスでした。
状況説明や登場人物のセリフは最小限に抑えられ
特定の主人公もいないという構成になっており、
個の英雄を描いているのではなく『ダンケルクの戦い』という史実そのものが主役となっているような描き方が印象的でした。
劇場で観て良かったと思える作品 でした。
さて、この映画の中で作戦成功の鍵をにぎる任務を任された「空の1時間」は、
前述の通りイギリス空軍のパイロットからの視点を追っているのですが、
その中で度々、トム・ハーディー扮するファリアが、
腕時計で燃料の残量確認をするシーンが出て来ます。
その際に着用していた腕時計はオメガの『CK2129』。当時イギリス軍が実際に使用していたモデルでした。
第二次世界大戦時、周辺国が次々とドイツに侵略されてゆく中、
スイスよりイギリス軍へ時計が供給されていたのですが、
中でもOMEGAは供給総数の実に50%のシェアを占めていたとか。
当時の最先端爆撃機『スピットファイア』に搭乗していたパイロットたちは常にエンジンより発せられる強い磁気にさらされていたため、
耐磁性を向上させた軍用時計『UK/CK2292』は無くてはならない存在だったことでしょう。
その後、戦場が太平洋に移ると防水性能に特化した『CK2444』などが開発され、現在も高い人気を誇るシーマスターへと続く系譜の始まりとなります。
意外と縁の深いイギリスとオメガ。近年の映画では『007/ジェームス・ボンド』のシーマスターの着用が有名ですね。
(昔はジェームス・ボンドと言えばROLEXのサブマリーナでしたが…)
現在GMTには耐磁性と防水性を兼ね備えた、
シーマスター300 マスターコーアクシャル【233.30.41.21.01.001】
の中古商品が入荷しています。
オメガ シーマスター 300 マスターコーアクシャル 41MM 233.30.41.21.01.001
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焼けたような風合いの夜光やアロー針など、初代シーマスター300を忠実に再現しており、現行品の性能とアンティークの渋さを併せ持つ秀逸モデルです。
裏スケ仕様にもかかわらず、ダイバーズウォッチとして十分な300m防水と15,000ガウスの耐磁性を実現させた、正に実用時計の最高峰。ローターやブリッジにはアラベスク模様が施されています。
6時側のフラッシュフィットに小傷が残っていますが、内部に関しては9月にメーカーで点検を行っており良好な状態です。
付属品も完備しており、メーカー保証書は2016年3月の日付けで発行されています。
(マスターコーアクシャルモデルのため、メーカー保証期間は発行日より4年間)
ヨーロッパの歴史と共に歩むオメガの商品、他にも多数ご用意しておりますので、ぜひこの機会にご覧ください。