今回ご紹介させて頂く時計はPATEK PHILLIPE ノーチラス3700/1(通称ジャンボ)です。
スポーティで質実剛健なイメージを求め、1976年に販売がスタートしたノーチラス。秒針はなく、ジャガールクルトベースの28-255Cのムーブメントを採用しています。通常ダイヤルはドットですが、初代モデルにはダイヤル刻みがバー状になっているものもあります。
ベゼルと竜頭ガードは一体型で、ケースとの間にパッキンを使用しています。これにより、120mの防水仕様となっています。竜頭はねじ込みではありません。ケースは裏蓋がない2ピース構造です(最も特徴的とされる構造です)。
80年代に入ると、3700/11というブレスの幅が少し広くなったモデルも生産されています。82年には、発売から僅かな期間でRef.3700/1が生産終了となりました。
同年には、皆様もご存知 Ref.3800が発表されました、センターセコンドの自動巻きですよね(このモデルは2005年まで生産されました)。
パテック・フィリップ ノーチラス 3800
ノーチラス(ジャンボ)は僅かな期間で生産が終わってしまいましたが、1998年になりセンターセコンド、パワーリザーブが付いたRef.3710/1として新たに登場しました。
パテック・フィリップ ノーチラス 3710
黒文字盤にローマインデックスで、個人的にはこのモデルがお気に入りです。
2004年になると3711/1GとWG製のモデルが発売になり、重量感があって付け心地は抜群でしょう。ノーチラス初のシースルーバックになっています。
翌2005年には3712/1A プチコンプリケーションモデルが発売になり話題となりましたが、僅か数ヶ月という異例の早さで生産が終了してしまいました。そのため、今でもノーチラスの中で最もレアなものとして知られています。最近では見ることが本当に減ってしましました(お話すらほとんどありません……)。
パテック・フィリップ 5980/1A
そして2006年、誕生30周年の節目にノーチラスがリニューアルされました。」現行品でもあるノーチラス5711/1Aの登場です。このリニューアルによりノーチラスも大きなサイズへとトレンドが完全に移行しました。
パテック・フィリップ ノーチラス 5711/1A
更に翌年から、5711のYG・RG・WGなどの無垢モデル、5712プチコンプケーションの無垢モデル、5980/1Aクロノグラフ、5800/1A 等、バリエーションが増え、現在に至ります。5800/Aだけは僅か1年で生産終了となっています。
既に皆様ご存知だと思いますが、今年の2010年のバーゼルフェアにて5980/1A無垢モデル、5980/1AのBLK文字盤(イメージ的には…ですが実際はどうなんでしょうか、早く拝んでみたいものです)、ノーチラス初のアニュアルカレンダーモデル5726Aも発表されています。
今回ご紹介させて頂きました 3700/1 ノーチラス(ジャンボ)は2010年パテックフィリップにてOH・仕上げ済みとなっていますので、お勧めです。