天才時計師 アブラアン・ルイ・ブレゲによって1775年に創業された「ブレゲ」
顧客には、皇帝ナポレオン・ボナパルトやその妻ジョセフィーヌ、またフランス王妃
マリー・アントワネットなど、そうそうたる歴史上の人物たちが名を連ねています。
また、実用可能な自動巻き機構やブレゲひげゼンマイ、複雑機構の代名詞とも言える
「トゥールビヨン」など、時計の発展に多大な影響を及ぼした数々の発明でも知られ、
その偉大な功績は「時計の歴史を2世紀早めた」とも言われ、現代の時計においても
なお大きな影響を及ぼしています。
盗難によって失われ、2007年に25年ぶりに発見された時計No.160
「マリー・アントワネット」は1783年に王妃マリー・アントワネットの命によって
開発された当時の最高技術を結集したものでしたが、完成までに44年もの歳月を
要したこの懐中時計を見ることなくマリー・アントワネットがこの世を去っていた
というのは有名な話です。
革新的な機構を数々開発し続けてきた「ブレゲ」
その技術を十分に堪能できるモデルが未使用品で入荷しています。
2015年バーゼルワールドで発表された
「ブレゲ トラディション オートマティック 40mm 7097BB/G1/9WU」
シースルーバックから内部機構の見えるモデルは多数ありますが、腕に装着した状態で
テンプの動きが眺められるものは、そう多くはありません。
ブルースチール仕上げが美しい時分針は伝統のブレゲ針
手巻きモデルに採用されていたパワーリザーブインジケーターに替わり、レトログラード
方式の秒針が10時位置にセットされています。
ひげゼンマイの素材にはシリコンを採用
ケースサイドはおなじみのコインエッジ
ゴールド素材のローターはブレゲ初期の懐中時計の分銅をモチーフにした特徴的なもの
先進の技術を採用しながらも随所に伝統的な意匠をちりばめていて、
まさに「トラディション」という名にふさわしいモデルとなっています。
手首を見れば動き続けるテンプに歯車
60秒ごとにリセットされる秒針は時の流れを存分に味わうことができます。
ブレゲ240年の伝統と革新が一度に味わえる贅沢なモデルです。