こんにちは、GMTの高橋です。
今日は当店で扱う中でも特に稀少な1本をご紹介します。
Patek Philippe グランドコンプリケーション ミニット・リピーター 5078P-001
そもそもミニット・リピーターとは？
簡単に言うとミニット・リピーターとは、時計に備え付けられたレバー等を操作することで、時刻を音で教えてくれる機能です。音色や音の間隔を変えて時刻を音で教えてくれます。
時計内部に納められた『ゴング（鐘）』をハンマーが時刻分叩く構造になっています。一般的には時間を教えてくれる音『①』の後、15分刻みで分を教えてくれる音『②』がなり、最後に『③』の音で残りの分を教えてくれます。
例えば3時33分の場合以下のようになるわけです。
『①①①②②③③③』
この機構はパーペチュアルカレンダー、トゥールビヨンを凌ぐ複雑機構とされ、熟練の職人でも1本製作するのに200〜300時間を要すると言われています。
当然1点1点音色の異なるミニット・リピーターですが、パテック社では全ての音色を録音・保管しているとか。
この素晴らしいリピータームーブを搭載する5078Pには、それにふさわしい文字盤が備わっています。エナメル製の真っ白な文字盤には繊細で美しいブラックのローマンインデックスが高貴な印象を与えてくれています。最も複雑な機構だからこそ、この上なくシンプルで上質な文字盤がこの時計の素晴らしさを語っているようです。
完全受注生産のこのモデルは誰でもオーダーができるというものではありません。限られたお客様の手元にのみ届くこの稀少モデルを是非店頭でご覧になってください。
written by GMT
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