いよいよ本格的な寒さになってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
EC担当の西山です。
今回は、私がいつも読んでいる雑誌の、シネマ特集記事で絶賛されていた
気になる映画を見に行ってきました!
「鑑定士と顔のない依頼人」
※ネタバレしないようにあらすじをご紹介します。
主人公・ヴァージルは、一流の鑑定士にして凄腕のオークショニア。
卓越した鑑定眼で美術品の真贋を見抜き、値付けをして売却するまでを一手に引き受ける、美術のプロフェッショナルです。
ある日、クレアと名乗る一人の女性から、両親の遺産である屋敷ごと、美術品の整理をしたいと頼まれます。
唐突な依頼を不審に思いながらも指定の住所に赴きますが、クレアは約束の時間になっても現れません。その後も理由をつけては一向に姿を現さない、謎の依頼人。
そんな中、屋敷の整理を進めながら、ふと足元に転がっていた小さな古い歯車(何かのパーツ?)を拾ったヴァージル。
行きつけの機械修理屋に持ち込むと、それが18世紀の天才発明家・ヴォーカンソンの「オートマタ(機械人形)」の部品であることが判明します。
作品が現存しない、幻の機械人形。もしも本物ならば、莫大な価値のある美術品です。
徐々に集まっていく人形のパーツ、姿の見えない依頼人、ヴァージルの裏の顔。
全てが巧妙に組み立てられたストーリーで、最後は本当に驚きの結末。
ラストシーンでヴァージルが「時計の歯車」をモチーフにしたカフェを訪れるのですが
大小さまざまな時計、カチコチと動く古い歯車だらけの不思議な店内は、
ヴァージル自身の人生を表現しているようで、なんとも詩的な終わり方です。
このカフェは残念ながら実在しないお店のようですが、
時計ファンの気持ちも大いに盛り上げてくれます。笑
2回目も見たくなること、間違いなしです。ご興味ある方はぜひどうぞ!
公式サイトはコチラ
ちなみに、オートマタの制作は、時計職人たちの歴史とも深く関わっており
時計製造で培われた技術を駆使した「ジャケ・ドロー」の作品などは特に有名です。
機械の原理を熟知していた創業者のピエール・ジャケ・ドローは、
時計のムーブメントに、音楽機構を組み合わせたオートマタを制作して注目を集めました。
人形が滑らかな動きで文字を書く・何種類もの絵を描く・オルガンを演奏するなど、
とても約250年前の技術とは思えない精巧さです。
ただ、古い人形なので少し怖いですね。。
【The Writer’ Automaton】
【ライター】1772年製、部品は約6000個
また、先日のブログでEC担当の植田より紹介のありました、パテックフィリップ展でも
小型のからくり時計「シンギング・バード(小鳥のオルゴール時計)」が展示されていたそうです。
当時の機械制御についての基本概念は、後のコンピュータにも技術が応用されているんだとか。
歯車の時代からコンピュータまで、時計の製造技術は現代にも通じるものがあるんですね。
というわけで、歴史の片鱗?ともいえるムーブメントを垣間見ることができる、
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皆様のお越しをお待ちしています。