時計愛好家が待ち焦がれた芸術性と実用性の両立【パテック・フィリップ アニュアルカレンダー 5396R-011】

2020年09月30日

GMTブログをご覧の皆様こんにちは。
店舗スタッフの増子です。

つい先日まで真夏日が続いておりましたが、急に冷え込むようになってまいりました。
くれぐれも風邪などひかれぬようご注意くださいませ。

さて本日ご紹介いたしますのはパテック・フィリップより5396R-011です。

パテック・フィリップ アニュアルカレンダー 5396R-011
https://www.gmt-j.com/item/3717009628230

パテック・フィリップの数あるコレクションの中でもパテックの優位性を示し、コレクション自体が豊富なバリエーションを誇るアニュアルカレンダー。
その中でも特に美しい一本です。

アニュアルカレンダーはパテック・フィリップが1996年に世界で初めて発表した機構であり、それまでの一般的なカレンダー機構と超複雑なパーペチュアル・カレンダーとの間の溝を埋める画期的なモノでした。

年一回の閏月の調整以外は煩わしいカレンダー調整から解放され、パーペチュアル・カレンダーのメンテナンスのハードルの高さも回避することができるとあっては、ラグジュアリーでエレガンスでありながら、実に実用的である点でアニュアルカレンダーは世の時計愛好家にとって福音ともいえる存在でした。

パテックフィリップはその誕生において4年の歳月をかけ、他社がそうしたのとは違ってパーペチュアルカレンダー機構から一部を変更するのではなく、他とは全く異なる仕様で動くムーブメントを新たに設計しました。

ここでの研究が功を奏したのか他のモデルのモジュールにも活用できるような技術がいくつも生まれています。

パテックフィリップのアニュアルカレンダーというと主に三つの顔の系統があり、まずは1996年の記念すべきファーストモデル5035をベースにした現行ですと5146のような顔立ちのもの。アニュアルカレンダーと言われるとこのタイプが真っ先に浮かばれる方もいらっしゃるかもしれません。

また曜日、日付、月が10時から2時の間に配置された三つ目とも通称される現行ですと5205に代表されるモデル。

そして今回ご紹介する5396のように曜日と月がダブルギッシェに表示され、日付、ムーンフェイズ、24時間表記が6時側に納められている、コンプリケーション型。

ダブルギッシェはパテックフィリップの歴史の中でも意味のあるモデルだったref.3448(世界で初めて発表された自動巻のパーペチュアルカレンダーモデル)を彷彿とさせますが、2006年発表当時アニュアルカレンダーとしてこの顔を持つのは同リファレンスが初めてでした。

何より96型のフラットベゼルとスッと伸びたラグがパテックフィリップのシンプルな美しさと、ダブルギッシェとムーンフェイズで構成された極度の緊張感溢れるバランスが、ひとつ間違えば混雑した顔立ちになってしまうコンプリケーションモデルを高次元に美しくまとめ上げています。

暖かみのあるローズゴールドにシルバーオパーリンダイアルが包まれ、柔らかくも気品ある凛とした佇まいです。

裏からは21金フルローターと美しいCal.324 S QA LU 24H/303が艶かしく動く様子が確認出来ます。

この部分に関しては是非実物をご覧いただきたいです。

写真や動画で限界のある部分でございますので、是非実機を手に取ってじっくりと細部に至るまで徹底された造形美をご堪能していただければと存じます。

伝統に裏打ちされつつ、革新的でもあるパテックフィリップの姿勢を映し出すかのような素晴らしいバランスで成立する美しく実用的なコンプリケーションモデル。
ぜひこの機会にご検討くださいませ。

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