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今回はパテックフィリップの人気コレクション「ワールドタイム」を支える「Cal.240」についてご紹介いたします。
右
「PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ ワールドタイム 5110G-001」
左
「PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ コンプリケーテッド・ウォッチ ワールドタイム 5130R-001」
パテックフィリップのワールドタイムは2000年に復活した「5110」から現行モデルである「5230」まで、全て「Cal.240HU」を搭載しています。
「Cal.240HU」はマイクロローターの薄型自動巻きムーブメントである「Cal.240」にワールドタイムモジュールを搭載したムーブメントで、その厚さはわずか3.88mmに抑えられております。
現在の腕時計は40mm前後のケースサイズが主流となっていますが、Cal.240が開発された1977年当時、薄く小さな腕時計を作れるということがメーカーの技術力の見せどころでした。
薄い自動巻きムーブメントを製作するために、マイクロローターを搭載することは早くから検討されておりましたが、「2番車をセンターに置くことができないため針飛びしやすい」という問題から、実用化されることはほとんどありませんでした。
当時、薄いムーブメントを製作するためには古典的な設計を押し潰すように部品一つ一つを薄く製造する方法が主流で、
実際1967年に登場したジャガールクルトのCal.920は、2番車をセンターに配置したセンターローターの自動巻きムーブメントながら、従来の設計を踏襲しつつルビーベアリングなどの採用により2.45mmという薄さを実現しています。
この設計は伝統を重んじる雲上ブランドに好まれ、パテックフィリップ・オーデマピゲ・ヴァシュロンコンスタンタンの全てで採用されたことからも、非常に優れたムーブメントであったことが推察できます。
(ジャガールクルトCal.920をベースとしたオーデマピゲCal.2121)
しかしながら実用性を重視するパテックフィリップは繊細なCal.920に満足せず、1977年に薄さと耐久性を両立させたマイクロローターの自動巻きムーブメントCal.240を完成させました。
Cal.240はその名の通り2.40mm(現在では耐久性を増すため2.53mm)の超薄型ムーブメントであり、2番車をセンターに置かないオフセット輪列にも関わらず、針飛びを解消した高級機らしい操作感を実現しています。
Cal.240は世界初のマイクロローター自動巻きムーブメントではありませんが、「世界初の実用的なマイクロローター自動巻きムーブメント」と言える存在であり、Cal.240がなければ、現在のように多くのメーカーがマイクロローター自動巻きを製造できてはいなかったでしょう。
薄型で耐久性もあるCal.240は複雑機構のベースムーブメントとしても使用され、ワールドタイムの「Cal.240HU」以外にもパワーリザーブ&ムーンの「Cal.240 PS IRM C LU」や、パーペチュアルカレンダーの「Cal.240Q」などにもベースムーブメントとして使用されています。
1977年の完成から45年にわたってパテックフィリップを支え続ける名作「Cal.240」の完成度を是非体験してしていただきたいと思います。
今回ご紹介した腕時計はこちら
「PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ ワールドタイム 5110G-001」
「PATEK PHILIPPEパテック・フィリップ コンプリケーテッド・ウォッチ ワールドタイム 5130R-001」
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