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本日は、ロレックスのシードゥエラーより、2014年から2017年まで製造された「シードゥエラー4000 Ref.116600」の「保護シール付き未使用品」をご紹介します。
【海の居住者】という意味を持つ「シードゥエラー」は、プロフェッショナル仕様のダイバーズウォッチとして、1967年に誕生しました。
シードゥエラーは、ロレックスの定番ダイバーズモデル「サブマリーナー」の上位機種として、高いスペックを誇っているのが特徴です。
「シードゥエラー4000 Ref.116600」の「4000」とは、「4000フィート=1220メートル防水」であることから来ています。
同時期に販売されていたサブマリーナー「Ref.116610LN」、および現行モデルのサブマリーナー「Ref.126610LN」の防水性能が300メートル防水であることを考えると、驚異的な数値であることがお分かりいただけるかと思います。
今回入荷したこちらの個体について、特筆すべきポイントを2点挙げてご説明します。
①「シードゥエラー4000 Ref.116600」の製造期間が、2014年から2017年までの約3年間と、非常に短命なモデルである点。
1967年に初代「Ref.1655」として誕生したシードゥエラーですが、2008年に「Ref.16600」が製造中止となってからは、シードゥエラーの後継機は発表されていませんでした。
一方で、同年の2008年にシードゥエラーの防水性能を更に向上させた「ディープシー Ref.116660」が登場しました。
モデル名こそ異なりますが、当時は派生モデルとして登場したディープシーがシードゥエラーの後継機という見方がされていました。
しかしながら2014年、突如として「シードゥエラー4000 Ref.116600」が発表されました。
ムーブメントにはCal.3135を搭載し、リューズはねじ込み式3段階ロックである、トリプロックリューズを使用しています。
ケース径は40㎜と先代「Ref.16600」と変わらないものの、ベゼルがアルミからセラミックへ変わったため、艶があって高級感が増しています。
また、細かな違いではありますがラグ、リューズガードが厚くなっています。
こうして待望の復活を果たした「シードゥエラー4000 Ref.116600」ですが、2017年までのわずか3年間の製造期間でその役目を終えることになります。
短命であった理由は諸説ありますが、同時期に販売されていたサブマリーナー「Ref.126610LN」とデザインが似ているためではないかと言われています。
細かい違いとして、
・日付表示の「サイクロップレンズ」が、サブマリーナーには搭載されているが、シードゥエラーには搭載されていない。
・ベゼル外周の目盛りが、サブマリーナーは「15」の位置までしか入っていないが、シードゥエラーは1周分入っている
などの違いはあるものの、大枠では両者は近しいデザインと認識されていたと思います。
また、プロフェッショナル仕様のダイバーズウォッチとして高い機能を備えていたシードゥエラーは、サブマリーナーよりも約15グラム重く、ケースの厚さが1.5㎜厚いなど、日常使いとしては好まれにくい部分が多くあったのではないかと思います。
②保護シール付きの未使用品である点。
今となっては転売防止の観点から、ロレックス正規店での購入時にその場で保護シールが剥がされてしますのが常識となっています。
しかしながら、かつては保護シールが剥がされることなくそのままの状態で販売されることも多かったため、保護シールが付いたまま保管されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらの個体に関しては、ケースサイド、ブレスレット、バックルに保護シールが残ったままの未使用品で、コレクターの方にもオススメの1本となっています。
いかがでしたでしょうか。
製造期間が短く、流通している個体数が少ないこと。
保護シールが付いた未使用品であること。
希少性や価値が高まる要素を備えたこちらの1本は、まさしく今後が楽しみなモデルといえるのではないでしょうか。