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本日はジラール・ペルゴの名品、「ヴィンテージ1945」をご紹介いたします。
ジラールペルゴ ヴィンテージ1945 ピンクゴールド 25960.0.52.1161
ここ数年、「ロレアート」のヒットで再び注目を浴びているジラール・ペルゴですが、その創業は1791年と、大変歴史のあるブランドです。
創業後何度も改称をすることになりますが、時計を製作するということだけは一貫して止めず、高品質な時計を現代まで世に送り続けています。
逸話として面白いのがジラール・ペルゴと日本の関係性です。
ジラール・ペルゴは実は日本に初めて正規輸入されたスイス時計ブランドです。
19世紀の後半から海外市場の開拓を積極的に進めていたジラール・ペルゴが、
日本市場に可能性を見出し上陸したのが1980年のこと。時の日本は幕末時代でした。
1984年に横浜の外国人居留地に商館を構え、スイス時計の販売を行っていました。
日本における時計の普及に大きな功績を残したのが、このジラール・ペルゴなのです。
連綿と続くブランドの歴史を辿るなか、各時代において最先端の技術を駆使して優れた製品を作り続けているジラール・ペルゴは、
1994年に同社のミュージアムに保管するヴィンテージモデルをモチーフに生み出された「ヴィンテージ・コレクション」をスタートさせます。
これは後のスイス各社の復刻版ブームの先駆けとなったといわれています。
この翌年発表されたのが、今回ご紹介する「ヴィンテージ1945」です。
1945年製造のレクタンギュラーモデルを復刻し、高い評価を獲得し定番化され、
現代でもブランドを代表する人気コレクションとして、魅力的なモデルを作り続けています。
このモデルを特徴づけるのは、緩やかなカーブを描いたレクタンギュラーケースです。
このケースデザインは当時のモデルを忠実に再現していますが、
ケースのカーブに合わせた風防ガラスにはサファイアクリスタルを採用するなど、
復刻とはいえ現代においての実用性は高められています。
文字盤の繊細なギョウシェ彫りや植字パーツなどから、手間をかけて作られていることが感じられます。
このモデルは様々な文字盤デザインが存在しますが、当モデルはその中でも最も上品で高級感のある仕上がりではないでしょうか。
機械は自社開発の27石自動巻「GP3000」。
18金のローターや細部の彫りなど、隅々まで美しい機械です。薄型である故にカーブを描いたケースに綺麗に収まっています。
ケースとラグが弧を描いて手首にしっかりと掴まり、素晴らしい装着感を実現してくれます。
ジラール・ペルゴのフラッグシップモデルである「ヴィンテージ1945」、いかがでしたでしょうか。
この時計を構成する多様な曲線から、職人の高い技術や、ブランドの美意識が感じ取れる名品です。
一般的なスクエアケース時計とは違う唯一無二のこの存在感を、是非とも堪能してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。