高級時計と聞くと、まず思い浮かぶのはスイス時計かもしれません。
しかし近年、ますます注目を集めているのがドイツ時計です。
その代表格ともいえるブランドが、ランゲ&ゾーネ。
今回は、ドイツ時計の魅力を存分に味わえる一本、「グランド・ランゲ1 115.022」をご紹介します。
A.LANGE & SOHNE ランゲ&ゾーネ グランドランゲ1 41.9mm 115.022

A.LANGE & SOHNE ランゲ&ゾーネ グランドランゲ1 41.9mm 115.022
目次
完璧な調和を魅せる黄金比のアシンメトリー文字盤
ドイツ時計の特徴は、華美な装飾だけではなく、精密機械としての完成度を徹底的に追求している点にあります。
特にドイツ・グラスヒュッテ地方の時計作りは、実用性を重視した設計や高精度へのこだわり、無駄を削ぎ落した美しさ、手仕上げによる芸術的ムーブメントといった特徴を持ち、スイス時計とはまた違った魅力を放っています。
その頂点に立つ存在こそ、ランゲ&ゾーネです。
ランゲ1は1994年ブランド復興と共に誕生したアイコン的象徴です。
こちらのグランドランゲ1は、後年の2003年に誕生しました。
存在感ある41.9mmケースを採用しながら、端正で上品なバランスを保った人気モデルです。

ランゲ1最大の特徴は、左右非対称ながら完璧に調和したレイアウト。
9時側が時分針、5時側は秒針、3時位置にパワーリザーブインジケーターとデイト表示を備えています。
10時位置にはプッシュボタンがあり、日付の早送りが可能です。
これらが黄金比に基づいて配置されており、一目でランゲと分かる個性を確立しています。
ドイツ時計らしい知性と品格を感じさせるデザインです。
「DOPPELFEDERHAUS」とアウトサイズデイトがもたらす実用性
文字盤に刻まれた「DOPPELFEDERHAUS」はツインバレル(二重香箱)を意味し、約72時間のロングパワーリザーブを実現しています。

また、ランゲ&ゾーネを象徴する機構の一つがアウトサイズデイト。
ドレスウォッチでありながら圧倒的に視認性が高く、実用性を重視するドイツ時計らしさが感じられます。

この高貴なデザインは、単なるドレスウォッチとしてだけでなく、日常使いにも適した優れた万能性を持っています。
伝統技法が詰め込まれた至高の手巻きCal.L901.2
サファイアクリスタルのケースバックから見えるムーブメントは圧巻。
手巻きCal.L901.2が搭載されています。
ジャーマンシルバー製3/4プレート、青焼きネジ、ゴールドシャトン、手彫りテンプ受けなど、ドイツ高級時計ならではの伝統技法が惜しみなく詰め込まれています。

ムーブメントにはルビーが53個使用されていることや、5姿勢での調整が行われていることが記載されています。
テンプ受けに施されるエングレービングは、熟練職人が一つずつ手作業で彫刻を行っており、下書きを用いないため世界に同じ模様は二つと存在しません。
その繊細な仕上げが、時計に特別な個性を与えています。

また、ムーブメントにはスワンネック緩急針やチラネジ付きテンワなど、伝統的な機構美を堪能できる脱進機が採用されており、細部まで丁寧に仕上げられたドイツ時計ならではの深遠な魅力をご覧いただけます。
経年変化を愉しむ、特別な「ジャーマンシルバー」の魅力
機械式時計のムーブメントには、多くの場合、加工性と耐久性に優れた真鍮(ブラス)素材が用いられています。
美しい装飾仕上げとの相性も良く、高級時計に欠かせない素材のひとつです。
しかし、ランゲ&ゾーネは、ムーブメントの地板に「ジャーマンシルバー」と呼ばれる特別な素材を採用しています。

銅、亜鉛、ニッケルの合金で洋白(ニッケルシルバー)とも呼ばれており、銀は含まれていないものの、落ち着いた銀白色の美しい輝きが特徴です。
この素材は、年月とともに独特の色味へ変化していく点も大きな魅力。
長い時間を経ることで表面に緩やかな酸化膜が生まれ、黄金色の味わい深い風合いへと育っていきます。
時計そのものに唯一無二の個性を与え、使い込むほどに美しさを深める。
それこそが、ランゲ&ゾーネのムーブメントが持つ大きな魅力です。
単なる時間を知る道具ではなく、一生物の工芸品としての価値を味わえる至高の一本です。

わかる人にはわかる、大人のためのドレスウォッチ。
使い込むほどに深まる味わいとともに、長く愛せる特別なタイムピースとして、その魅力をぜひご堪能ください。
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