歴史的に残る逸品の復刻モデル【セイコー グランドセイコー ヒストリカルコレクション62GS SBGR092】

2020年12月26日

GMTブログをご覧の皆様こんにちは。
店舗スタッフの増子です。

もう年末まで数日というところです。
本当に大変な一年でしたが、皆さま思い残されたことはございませんでしょうか?

さて本日は歴史的なコレクションの素晴らしい復刻の逸品をご紹介致します。

グランドセイコー ヒストリカルコレクション62GS SBGR092
https://www.gmt-j.com/item/3717008953463

1967年に発表されたグランドセイコー初の自動巻「62GS」を当時のデザインから忠実に復刻した当モデル。

自動巻であることを強調するよう、通常は真横に着くリューズが4時位置にされ、意匠としてもこの時計を特徴つけるものになっています。

さらにベゼルのないケースデザイン、ボックス型風防、直線的なラグとケースの曲面の融合がシンプルですが、高度なバランスで組み合わさっています。

「62GS」が発表された少し前に発表された「44GS」によって、グランドセイコーのデザインは既に厳しい3つのルールを課されていました。

「平面を主体として、平面と二次曲線からなるデザイン。三次局面は原則として取り入れない。」
「ケース・ダイアル・針のすべてに渡って極力平面部の面積を多くする。」
「各面は原則として鏡面とし、その鏡面からは極力歪みを無くす。」

この3つのデザイン上の信念は50年経った今も受け継がれています。

さて今回の時計の元となった「62GS」にも面白い逸話があります。

実はセイコーの自動巻は62マチッククロノメーターによって66年に実現していました。
名前の通りクロノメーター規格と同水準の厳しい試験をパスしたカレンダー付きの優秀な時計でした。

しかしスイスのクロノメーター協会から「公式に検定を受けていない時計にクロノメーターの表記を入れてはいけない」と注意が入り、折角のセイコー初の自動巻時計は1年も持たずに消滅してしまうことになりました。

ただし、クロノメーター規格より厳しいGS規格を作り上げ、「62GS」は62マチッククロノメーターの顔はほぼ変えずに見事復活を果たし、非常に人気の高い機種となりました。
GSシリーズはクロノメーターよりも精度の高いことを武器に、世界の信頼を得ていくことに成功します。

さて本日ご紹介するこの個体に関しては、62GSと比較して耐衝撃性やゼンマイの巻き上げ効率も成長し、なんと72時間ものパワーリザーブを誇ります。
裏面はソリッドバックになっており、初期のグランドセイコーに見られた獅子のマークが光ります。

付属品も綺麗に揃っております。

この機会に是非、歴史的なコレクションの逸品をお手に取ってみられてはいかがでしょうか?

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