生産終了間近”Cal.215”搭載のゴンドーロ

2021年04月18日

GMTブログをご覧の皆様こんにちは

本日はこちらの商品をご紹介いたします。

パテック・フィリップ ゴンドーロ 5014R ブラック アラビア

ゴンドーロというモデル名は、リオデジャネイロで有名なパテック・フィリップの正規販売店「ゴンドーロ&ラブリオ」より名付けられたとされています。

こちらのショップは1872~1927年までパテック・フィリップを販売していた店舗で、一時期同社の時計の全生産量の3分の1程を販売し非常に繫盛していました。
そのこともあり、ブラジル国内では「時計=パテック」となるほどの認知だったようです。

その後1900年代にクロノメトロ・ゴンドーロという懐中時計が誕生し、それから1920年代に腕時計という形でゴンドーロが誕生いたします。

ゴンドーロと言っても、レクタンギュラー型、トノー型、クッション型など、ケースの形は多様に存在し、2針、3針など比較的シンプルなデザインが多いです。

本日ご紹介の5014は、ケースの素材やデザインが複数存在します。

当店に入荷いたしましたものは、ブラックダイヤルにゴシック体の3・9・12の文字が印象的です。

また、6時位置のswissの両サイドにはシグママークも付いております。

シグママークはロレックスなどでも採用されているので、ご存知の方も多いかと思いますが用途は全て同じです。

ダイヤルの素材にゴールドを使われていると付いていたマークで、現在は印字されなくなりました。

当時このマークが入ることで、その時計がより価値のあるものだと示しており、今ではその採用時期も少ないことからコレクターの中では人気の高い個体となっています。

アプライトインデックスの渋さもなかなか魅力的です。

ケースサイズは32x31mmと、ユニセックスで使えるサイズ感はどなた様にもおすすめでき、かつてのスタンダードサイズはお好みの方も多いのではないでしょうか。

ベルトのカラーは元々付いていたものを基にGMTオリジナルストラップに交換し、尾錠は新しく純正のものへ変更しております。


内部機械は手巻きムーブメント”Cal.215PS”を搭載。
振動数は毎時28,800回、ジャイロマックステンプを使用したキャリバーです。

1976年から使われるようになり、今でも現行モデルに載せており大変長く使われています。
それだけ長く使えるというクオリティの高さは言うまでもありません。

しかしながら、先日発表された新しいカラトラバ「6119」には、215の後継機となる”Cal.30-255”が搭載され話題となっています。

年内にもCal.215は45年もの歴史に終止符を打つことになるのでしょうか。

こちらのモデルはシースルーバックではございませんので、ムーブメントの動きを見ることができませんが、ふっくらと立体感のある裏蓋は現行モデルには無い特徴で魅力の1つと言えます。

コレクションの1つとして、ぜひご購入をお待ちしております。

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