皆様こんにちは。
GMTブログをご覧いただきましてありがとうございます。
GMTでは現在“GOLD WATCH SELECTION“と銘打って、特設ページにて金を用いた時計や金色の時計をご紹介しています。
そこで、今回は時計に用いられる金についてご説明いたします。
現在腕時計の外装部分に使用される金は純金ではなく18K(Karat)が主流です。金の純度を表すカラットは24分率での表記ですので、24Kが純金。24K=100%と考えると18Kの純度は「18÷24×100=75」となり純度75%となります。
24Kではなく18Kを使用する理由としては、金は希少金属ですので高額なため、純金を使用すると価格が高くなってしまうということもありますが、最大の理由は金の硬度です。
24Kの硬度は22(ビッカース硬さ:HV換算)、ステンレスは187(ビッカース硬さ:HV換算)※一般的に多く用いられるSUS304の場合
このように24Kは非常に柔らかいため、携行品である腕時計には不向きです。
そこで18Kは純金に銅・銀・パラジウムといったほかの金属を加え処理することで、硬度を上げています。
また、18Kは加える金属の配合比率により色合いを変化させることも出来ます。
イエローゴールドの場合は一般的に銅や銀等を加えます。
ピンクゴールドにはイエローゴールドより銅の割合が多くし、赤っぽい色になります。
ホワイトゴールドには銅や銀の他にパラジウム等が加えられています。
配合する金属の違いや配合比率により、メーカーによる色合いの違いや、高度の違いが出てきます。
一番違いがわかりやすいのがピンクゴールドだと思います。
いくつかピンクゴールドの時計を見てみましょう。
CARTIER カルティエ ドライブ ドゥ カルティエ ピンクゴールド レザー WGNM0003
こちらのピンクゴールドは淡い色合いで、どちらかといえばイエローゴールドに近い色合いとなっています。
LANGE & SOHNE グランドランゲ1 デイマティック 320.032
こちらは赤みが強くなりピンクゴールドの特徴が分かりやすいと思います。
ロレックス現在使用しているローズゴールドは「エバーローズゴールド」と名付けられたロレックス独自の金属です。
金は耐腐食性に優れて金属ですが、18Kの場合は25%の違う金属は配合されるため変色が起ります。
特ピンクゴールドの場合は銅の配合量が多いため、変色しやすくなっています。そこでロレックスは少量のプラチナを配合することで、耐久性を高めました。他のメーカーのピンクゴールドに比べて、透明感のある色合いとなっています。
このほかホワイトゴールドでも処理の違いにより光沢感や色合いが変わってきます。
このようにゴールドは各メーカーでの違いが分かりやすく、とても個性が出やすい素材です。
上に書いたように変色も出てきますが、基本的にはセーム革や等の時計拭きで拭いてあげれば取れますので、お手入れもすごく大変というわけではありません。
ゴールドを用いた時計は、手に取った時の重量感や、腕に乗せた時のすっと体温になじむ装着感など、ゴールドならではの満足感があります。
その普遍性から愛し続けられてきたゴールドは、時を超える魅力と価値を持つ高級時計にこそ、ふさわしい素材ではないでしょうか。