寒さが一段と厳しくなり、風邪の流行も気になる季節となりました。
暖房による乾燥の悩みは尽きませんが、皆様体調など崩されていませんでしょうか。
私は加湿器と格闘しながら、冬のジレンマを乗り切る日々を過ごしております。
2025年も残すところあと僅かとなりましたが、皆様にとっての「今年の一本」は何でしたでしょうか。
今回は「2025年新作振り返り」と題しまして、時計ファンの間で大きな話題を呼んだ名作を改めてご紹介いたします。
SEIKO セイコー クレドール ロコモティブ GCCR997 グリーン
ジェラルド・ジェンタ氏のデザインが現代に蘇った、記念すべきモデルです。
最高品質の証「黄金の頂き」
1974年にセイコーの「特選腕時計」ジャンルをルーツにして誕生したクレドール。
ブランド誕生から45周年の2019年にセイコーから独立しました。
フランス語で「黄金の頂き」を意味するその名にふさわしく、金やプラチナなどの厳選された素材だけを使用した最高品質の時計を製造してきたブランドです。
そんなクレドールの歴史の中で一際異彩を放つ伝説のモデルが現代に蘇りました。
ロイヤルオークやノーチラスを手掛けた天才時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタによって1979年に誕生した「ロコモティブ」です。
この名称にはフランス語で「機関車」「牽引力となるもの」という二つの意味があります。
これは開発当時、「クレドールを牽引し、未来を担うモデルになってほしい」という願いを込めてジェンタ氏自身が名付けたものです。
限定復活から待望のレギュラーモデルへ
2024年、ブランド誕生50周年を記念してわずか300本のみ限定販売された復刻版（Ref.GCCR999）はファンの間で大きな話題を呼びました。
これに続き、2025年5月には本作Ref.GCCR997が待望のレギュラーモデルとして復活。
最大の特徴は「Green Light」と呼ばれる深みのあるグリーンの文字盤カラー。
青信号に由来し「物事を進める際のGoサイン」を意味する言葉で、まさにロコモティブ（牽引力）の名にふさわしいものとなっています。
機関車をモチーフとした幾何学美
ケースのみならずリューズやコマなど随所に見られる六角形のデザインは、機関車をモチーフにしたもの。
この文字盤にも細かな六角形のパターンが幾何学的に配置されています。
それぞれの六角形をよく見ると方向の異なる細かなストライプ模様が施されており、光を受ける角度によって色が明滅するように変化して見えます。
ブライトチタンと専用ムーブメントがもたらす進化
ケースとブレスレットには軽量で耐久性に優れたブライトチタンを採用。
初代にはクオーツ式が搭載されていましたが、復刻モデル以降は専用の自動巻きキャリバーCal.CR01を搭載しています。
この薄型ムーブメントにより、8.9ミリというオリジナル同様のケース薄も実現しています。
まとめ
前衛的でありながら、どこか懐かしさを感じさせるレトロモダンな佇まい。
時を超えて愛される唯一無二の造形は、単なる復刻に留まらない新時代のドレスウォッチとしてブランドの歴史に名を刻んでいます。
店頭でもお目に留めていただくことが多く、その人気と注目度の高さがうかがえる一本です。
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SEIKO セイコー クレドール ロコモティブ GCCR997 グリーン
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最後までお付き合いいただきありがとうございます。
それでは、素敵な時計ライフをお過ごしください。
written by GMTスタッフ
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